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ランニングで大腿外側が張る理由

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こんにちは  理学療法士の石田ゆうやです。

走っている時に大腿外側に張りや痛みが出るのはなぜか?

あなたはしっかり答えられますか?

ランナーからもセラピストからもよく聞かれる質問ですね。

この症状、

インソールを入れても軽減はするけど張り感が残るケースをよく経験します。

先日こんな質問をいただきました。

「歩行では気にならなかったが、ランニングにより足の外側部に突き上げ感を感じ、大腿外側に疼痛を感じ、10−15分程度で走れなくなります。 この症状の理由が知りたいです。」

ハムストリングスを損傷し、

痛みがなくなったのでランニングの強度を上げるためにインソールも使用してランニングを開始した患者さん。

どうやらまたハムストリングスではなく外側に痛みが出るようになってしまった模様。

徒手療法などで痛みがとれても、ランニングでまた別の箇所に痛みが出るのはなぜか?

今回は簡単なケーススタディでお話していきます。

これが理解できると患者さんの悩みを更に解決できると思います。

徒手療法とインソールを中心に介入していた先生にとっては、新たな選択肢にもなるはずです。

目次

大腿外側が張る理由は立脚時の偏りから

ランニングでの症状は

  • 大腿外側の痛み(大腿筋膜張筋と中殿筋あたり)
  • 足部の外側部に突き上げ感

基本的には外側に症状が出ている感じですね。

ということは

ランニングでの接地時に外側に負荷をかけるような偏りが生じている可能性があります。

私の記事に【関節モーメントクイズ】がありますが、

偏りが生じると必ずブレーキをかけるために筋肉に負担がかかります。

大腿筋膜張筋などの外側支持機構に負担がかかるということは、

股関節でいえば骨盤が外側に偏位

というような状態でしょう。

大腿外側の張り

この偏位がかなり強い場合は、

インソールを入れても完全には消えないかも知れません

(もちろんある程度抑えられますよ)

その場合は運動療法と組み合わせて偏位を改善させてあげる必要があります。

原因となる癖は必ず残っているので、

改めて歩行などでどこか横ブレがないかを探すことは重要ですね。

歩行の横ブレについて分からなかったらこちらの記事を読んでみてください。

【瞬時に見抜く!負担ポイント発見術】

偏りが生じる原因は現病歴と既往歴から探す

今回動作を確認できていないので、予測にしかなりませんが、

通院のきっかけが「ハムストリングスの損傷」です。

現在は痛みがないとのことですが、

ハムストリングスの機能としては改善していたのでしょうか?

ハムストリングスは多裂筋や腓骨筋とも繋がっており、

接地時に筋機能が発揮できていないと、

骨盤帯の側方へ偏位が出やすいです。

腓骨筋も機能が発揮しづらくなるので、外果もやや下制し距腿関節の動きが悪くなり背屈可動域が低下。

それにより十分な背屈ができず代償動作が起こり下腿が外側に逃げていきます。

そのままではもちろん倒れてしまうので、

大腿筋膜張筋や中殿筋など外側支持機構を司る筋肉がブレーキとして働きます。

これを繰り返せば、大腿筋膜張筋や中殿筋に必要のない負荷がかかり続けるため痛みが生じてきますね。

足部外側の突き上げ感も外側に変異しているからこそ(特に背屈制限の代償が大きい可能性)起きているのではないかと思います。

まずやらなきゃいけないことは

  • ハムストリングスの柔軟性および筋力のチェック
  • 足関節背屈可動域のチェック
  • 歩行での横ブレの確認(ランジや片脚立位でもOK)

そしてもしハムストリングスの機能が落ちていたり可動域に制限があったら、

ランニングを再開させる前に、まずは可動域の確保と筋力強化をしましょう。

あくまでインソールはサポートなので、

徒手療法と運動療法でしっかり機能を確保してあげることが大事になります。

もちろんこれは動作の予測から話していることなので、確実ではないですが、

こういったケースが非常に多いです。

痛みがない=良いコンディション という訳ではない

「痛みがなくなったから負荷を上げていく」というのは、

実はこれ間違いであり、

「痛みがなくなって、動きの偏位がなくなったから負荷を上げていく」

が正解です。

徒手療法などでまずは痛みをなくしてあげることが第一なのは言うまでもないですよね。

そして痛みがなくなれば

「痛みがなくなったからもう負荷をあげても大丈夫だろう」

と思いたくなります。

患者さんも痛みがないから動きたいと思うでしょうし、

できればそうしてあげたいです。

しかし、我々はプロのセラピストです。

また痛みを出さないためにもしっかり痛みの原因になりやすい動きの偏位をチェックしましょう。

偏位があればしっかりそこは運動療法を中心に良い状態にまでもっていきましょう。

痛みがない=良いコンディション という訳ではないのです。

フォームソティックス・メディカルをはじめインソールというのは、

運動療法で筋機能を上げていくことでよりそのサポート力が増し、痛みのない動きに導いてくれます。

インソールの効果を最大限発揮させるためにも、運動療法で筋機能の向上をさせましょう。

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