こんにちは 理学療法士の石田ゆうやです。
カスタムパーツの3Dリアフットウェッジ
使い所がまだいまいちわからない
そんな相談を最近は受けます。
(臨床相談は是非公式LINEからどうぞ!)
「フォームソティックス・メディカルだけでは難しいのか?」
「外側に倒れてしまわないのか?」
「回外してしまう人への対処は?」
こういった疑問は確かにでるかも知れません。
カスタムパーツである3Dリアフットウェッジに関しては、
フォームソティックス・メディカルの中級認定セミナーを受講することで取り扱うことができます。
是非チェックをしてみてください。
今回は、
そんな3Dリアフットウェッジがなんのために存在するのか?
についてお話していきます。
これを知ることで、よりカスタムパーツを臨床現場で活かしやすくなると思います。
3Dリアフットウェッジとは
3Dリアフットウェッジというのは
後足部に使うカスタムパーツの1つであり、
後足部の過回内抑制をさらに強くしたい場合に使用するパーツです。
詳しくは中級認定セミナーにおいてお話できればと思いますので、
今回は簡単にいきますね。
多くの患者さんが後足部の過回内による影響から下肢疾患に繋がっており、
その回内をしっかり抑制するにはこの3Dリアフットウェッジのようなパーツが非常に役に立ちます。
どんな時に使えばいいの?
◉フォームソティックス・メディカルを入れただけでは過回内が抑制しきれない
◉片脚立位において足部が内側方向に不安定性がある
◉骨盤がしっかり起きない
基本的にはまずフォームソティックス・メディカルを入れて変化を確認してからカスタムパーツの必要性を考えます。
(いきなり使うのではなく、フォームソティックス・メディカルの慣らし期間はしっかり設けましょうね)
シンスプリントや足底腱膜炎など多くの下肢疾患に過回内が影響しているので、
歩行時や立位における後足部の過回内が抑制しきれていない場合、
この3Dリアフットウェッジの出番になります。
ニーベンドテストは後足部回内が強い場合、膝や骨盤の偏位が出やすいので、
立脚中期に影響しますし、
ウインドラステストは後足部回内が強い場合、足趾の動きに制限が出やすいので、
立脚後期に影響します。
3Dリアフットウェッジを入れることで、これらの崩れや制限が改善されれば、立脚期の各タイミングもスムーズに動くことが可能です。
大事なのは踵骨を直立化させること
フォームソティックス・メディカルの大きな強みとして
ヒールカップによる後足部のアライメント修整があります。
目的な確かに多くの患者さんに起こる“後足部の回内を改善させること”なのですが、
踵骨を回外方向に誘導するのではなく、直立化させることが重要なのです。
3Dリアフットウェッジの役割は、
フォームソティックス・メディカルでも少し足りない踵骨の直立化をサポートすることです。
フォームソティックス・メディカルだけで踵骨の直立化ができて、歩行の立脚初期のブレがなくなれば、
3Dリアフットウェッジは無理して加える必要はありません。
逆に、フォームソティックス・メディカルだけでは後足部の崩れから立脚初期のブレが生じてしまう場合は、積極的に活用して欲しいパーツです。
回外してしまう人への対処は?
稀にある質問ですが、
「回外優位の人や外側に崩れやすい人へのウェッジはないのですか?」
というものがあります。
確かに、外側に崩れる患者さんが多いのも事実です。
3Dリアフットウェッジは回内を抑制するためにあるパーツなので、 外側に着けるものはありません。
理由としては、
後足部の回内の方が崩れ方が大きいため、3Dリアフットウェッジが必要な場合がありますが、
外側に崩れる場合は、フォームソティックス・メディカルのヒールカップで十分抑えられることが多いからです。
フォームソティックス・メディカルは回内だけを抑制するインソールではありません。
踵骨を直立化させることを目的としてインソールなので、
外側への崩れは十分に抑えることができるのです。
もし、それでも外側に崩れやすい場合、もしくは初期から中期の間でブレが強くなる場合、
キネシオテープを貼ってみましょう。
キネシオテープは0.4mmの厚さ、薄いと感じるかも知れませんが、誘導するには十分な厚さです。
それを踵骨外側もしくは立方骨あたりに貼ってみましょう。
それだけで横ブレが軽減するケースは多いです。
3Dリアフットウェッジというのは、内側への強い崩れ、過回内の抑制のために存在します。
過回内は内側縦アーチを低下させ、足底腱膜炎やシンスプリントを引き起こす大きな要因の1つです。
フォームソティックス・メディカルの矯正力だけでも十分抑えることはできますが、
もし不十分であれば、積極的に入れてみましょう。
それだけで立脚初期や中期のブレが軽減でき、症状の改善に繋がります。
3DリアフットウェッジはJPA中級認定セミナーを受講することで取り扱いができるようになります。
下肢疾患の改善や歩行改善においてより多くの状況に対応できるようになりたいという人は、
是非チェックしてみてください。
フォームソティックス・メディカルの取扱について
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