こんにちは 理学療法士の石田ゆうやです。
他の先生がどうやって治療展開しているのか…
気になりませんか?
実際他の先生ってどんなコンセプトで治療をしているんだろう?
難しい患者さんとかいるのかなぁ?
他の院の先生も是非参考にしたいなぁ。
こんな風に思う先生もいらっしゃると思います。
普段はどうしても目の前の患者さんの治療で忙しいから、
なかなか他の院の先生と情報交換も積極的にできないでしょう。
そこで!
私ゆうや先生が、直接治療院の先生のもとに突撃して、
治療についてやインソールについてあれこれ聞いてきました。
今回お邪魔したのは、神奈川県横浜市のみた接骨院。
痛みの根本解決というところを大事にされている院長の三田英二先生に、運動療法やトレーニングで大事にしていることを伺いました。
インソール中心にお話を伺おうとしたら、治療戦略の話をがっつりできたので、
あなたにも臨床でめちゃくちゃ役に立つ情報だと思います。
膝の痛みでも、腰の痛みでも、共通するのは股関節の可動性
若い人から高齢者まで多くの患者様が来院するみた接骨院ですが、
慢性的な痛みで来る患者さんのほぼ100%が「股関節の可動性が悪い」とのこと。
(三田先生)「来て待合で座っている姿勢でなんとなくわかるんですよね。もう骨盤が立たない状態になってます。」
ライフスタイルとしても基本的に座っていることが多いのが人間です。
特に大人になれば、休み時間に外で体を動かすというわけでもないので、
常に股関節は屈曲位、骨盤は後傾しているような状態です。
この状態が続けば、
股関節伸展する柔軟性も低下し、鼠径部周囲の筋肉の柔軟性滑走性も低下し、回旋の可動域も低下します。
そして股関節を優位に動かすという運動感覚が低下してしまいます。
(三田先生)「ほとんどの人が股関節を使うことを忘れてしまっている感じですね。」
仮に関節可動域は維持できていても、運動感覚が落ちていれば、
やはり股関節の能動的な動きは減ります。
ではそのかわりどこが動くのか?
お隣である膝関節と腰椎なのです。
本来この二つの関節は可動関節というよりは支えるための関節であるため、動きすぎてはいけません。
ですが、股関節という大きな可動関節を動かさなくなると、膝と腰で対応するしかなくなるのです。
そのため、膝や腰に負担がかかり続け、慢性的な痛みに繋がっていくのです。
インソールを入れただけでは不十分
フォームソティックス・メディカルを中心にインソール療法も展開している三田先生ですが、
インソールだけでは動きの改善は難しいとのこと。
(三田先生)「足部の崩れはインソールで対応ができるんですが、それだけだとやはり股関節の回旋の動きなどは不十分。特にテニスをしている人なんかは運動の再学習もしていく必要があります。」
フォームソティックス・メディカルなどで足部のアライメントは改善できますが、
股関節の動きまではなかなか改善は難しいのです。
もちろん、足部アライメントが崩れていれば、股関節でのコントロールもよりできないですが、股関節は股関節でダイレクトに介入する必要があります。
三田先生は、
フォームソティックス・メディカルを履いた状態でランジやローテーションの動きを入れてトレーニングをしているそうです。
(三田先生)「足部は崩したくないので、予めインソールを履かせて足部周りの状態を良くした上で股関節のトレーニングをしています。そうすることで崩れることなく股関節の運動学習ができます。」
これは私も現場レベルで最も有効に使っている方法で、
インソールだけでは不十分だけど、インソールでいい環境にした状態で股関節のトレーニングをすることで、より確実に動きの促通をすることができます。
患者さんにとっても、全ての崩れを自分意識下でコントロールすることは難しいです。
股関節の動きを出すために集中するためにも、
足部のアライメントはインソールで先にフォローしてあげることが重要です。
最終的に股関節のモーターコントロールも良くなってしまえば、崩れるところはほとんど無くなるので、腰や膝への影響も軽減でき、痛みなくパフォーマンスを発揮することができます。
どの部位を大事に介入しているか
今回三田先生は、治療する上で股関節を大事にしていると話してくださいましたが、
股関節が日常生活で不活性になりやすいこと、隣接しているのが過活動になりやすい膝と腰であることを、
よく理解して介入をされています。
多くの先生が、股関節大事だよなぁと感じているとは思いますが、
しっかり見れていますでしょうか?
インソールも最大限に機能を活かすには、足部だけでなく股関節の機能も非常に重要です。
それを知った上でインソールを活用してみてください。
道理でインソール入れただけだと痛みが大きく変わらないわけだ!
だから不安定性が残ってたんだ!
気付くところがたくさんあると思います。
痛みのある患部はもちろん重要ですし、
動作分析するときもまずは痛みのある部分を見ようと話していますが、
やはり身体をコントロールする上ではどの部位が大事なのか?
ここを考えて介入をしてみると、また大きな変化があると思います。
原理原則、動きの基礎をしっかり理解している三田先生だからこそ、
大事なところをしっかりおさえた治療を展開されているのだなと感じます。
あなたも明日の臨床から、
改めて股関節の動き、チェックしてみてください。
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