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足関節背屈制限の盲点

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こんにちは  理学療法士の石田ゆうやです。

歩行では足関節背屈の可動性が重要なのはわかった。

でもその背屈制限がなかなか改善できない。

背屈制限の改善のための視点を増やしたい。

最近は足関節背屈についてしつこく話しているので、このような質問をいただきます。

あなたは足関節背屈制限、どのように改善していますか?

  • 下腿三頭筋のストレッチ
  • 足関節のROMエクササイズ
  • モビライゼーション

などを中心にまずは始めるでしょう。

私ももちろんやっています。

ですが、

ある部位のアライメントを戻すことが背屈制限の改善に非常に重要であることに気付き、

そこから背屈制限に対するアプローチの精度がかなり上がりました。

聞けばそんなに難しいことではないのですが、

私はそれに気づいた時に「あぁ、そこだったんだぁ!」と一人で感動しました。

まさに私としては盲点でしたね。

今回はそんな足関節背屈制限の盲点についてお話していきます。

もしかしたらあなたはすでに知っていることかもしれません。

ですがもし知らなかったら、明日から是非試してほしい内容ですので、

最後までお読みください。

目次

足関節背屈の評価方法

まず足関節の背屈の評価をおさらいしておきましょう。

①背屈時の外反の動きの有無

足関節の背屈では外反するかを確認します。

通常であれば、背屈初期や中期には外反は起こらず、

最終域だけ外反が起こります。

しかし、背屈制限のある人は初期や中期の段階で外反してきます。

②距骨内側の滑り込みの確認

足関節背屈時は距骨が後方に滑り込むような動きが伴います。

しかし、内側頭が滑り込みの制限を受けやすいです。

これを外反で代償するケースが多いです。

(距骨の内側頭を触診して動きの確認をすると良いでしょう)

③足部内側外側組織の理解

距骨下関節の可動域低下の原因の多くは軟部組織の硬さにあります。

足部の前方、後方、内側、外側の軟部組織の硬さの確認をしていきます。

大きく4ブロックに分けてストレッチなどで滑走するかをチェックしましょう。

この中の特に大事にしているのが、

距骨の後方の滑り込み

になります。

足関節の底屈背屈において距骨の動きは必要不可欠です。

距骨は脛骨腓骨に挟まれている

当たり前の情報ではありますが、

距骨というのは脛骨と腓骨に挟まれています。

これが距腿関節です。

足関節背屈の動きはこの距腿関節からなるものですが、

この距腿関節の動き、距骨を挟んでいる脛骨腓骨の影響を非常に受けます。

特に腓骨というのは様々な影響でアライメントが変わってしまいます。

  • 足関節捻挫
  • ハムストリングス肉離れ
  • 多裂筋やハムストリングス、腓骨筋の筋力低下

多くはこれらの影響で腓骨に下制及び後方移動が生じます。

是非周りの人で評価してみましょう。

脛骨の延長である内果

腓骨の延長である外果

この2つの距離の左右差をチェックしてみましょう。

特に歩行時に痛みがない人でも、可動域制限がある人や偏りのある人は

内果に対して外果がかなり下に位置していたり、後方に位置していることがあります。

(もちろんもともとのアライメントとしても内果に対して外果はやや下に位置しています)

これは腓骨を外果から持ち上げるように支えてくれている腓骨筋の張力が低下することで

腓骨のアライメントが崩れてしまうのです。

そして腓骨のアライメントが崩れれば、

距骨を挟んでいる脛腓間も変化し、距骨が正常に滑らなくなるなります。

距骨がうまく滑らなくなるということは、背屈時の距骨の動きが伴わなくなるので

背屈の可動域制限が起こります。

アキレス腱周囲などの軟部組織の硬さと取ったり、ストレッチをしても、

どうにも背屈の可動域が改善しない場合、

脛腓間のアライメント不良を疑ってみてください。

改善方法は「腓骨筋の張力改善」

このアライメント不良をどうすればいいか?

実は意外と簡単です。

腓骨筋の張力を上げて腓骨を持ち上げれば良いのです。

そうすれば脛腓間のアライメントは自然と戻るので、

背屈時の距骨の滑り込みが出るようになります。

ただ、腓骨筋をダイレクトに鍛えるのはなかなか難しいです。

なので、付着しているハムストリングスの収縮トレーニングを中心に行いましょう。

実際にハムストリングスの収縮運動を10回程度行うだけで、

一時的に腓骨のアライメントの修正が現場レベルでよく確認できます。

継続していくことで十分アライメントの改善が可能です。

抵抗運動でもいいですし、ヒップリフトでも良いでしょう。

アライメントに左右差があるなら試してみると良いですよ。

逆に言えば、ハムストリングスの張力が低下していると、

それに伴い腓骨筋の張力が低下して腓骨のアライメントが崩れるので、

それが背屈制限の原因になることもあります。

(ハムストリングスってめちゃ大事)

このケースは珍しいものではなく頻繁に出てくるケースです。

私も足部の評価では必ずチェックするようにしています。

簡単に変化が出るものですが、めちゃくちゃ大事なので、

盲点であった私は恥ずかしいのですが、

是非明日から患者さんを評価する際にチェックしてみてください。

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