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足関節をシンプルに理解する(踵骨・距骨編)

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こんにちは  理学療法士の石田ゆうやです。

足関節は複雑だから難しい

大事なのはわかるけど細かく考えるのが大変

結局いちばん重要なのはどこなの?

足関節の勉強をするとこう思うことありませんか?

私が整形外科で理学療法士として働き始めたとき、

1年目はチンプンカンプン

2年目はお手上げ

3年目からやっと少しずつ分かるようになりました。(遅すぎる)

今でも正直細かすぎて難しいなと感じるときはあります。

そんな私がどのように足関節を理解したかというと

「シンプルに考えるようにした」

です!

私はどの関節においても

「あぁ、この状態になったらゴールだなぁ」というものを決めています。

足関節においては3つです。

1踵骨・距骨の動きの自由化

2底屈・背屈可動域制限

3足趾の自由化

この3つをゴールにおいて全ての足部疾患をみています。

今回は

「踵骨・距骨の動きの自由化」

をお話します。

あれ?アキレス腱のストレッチしても伸びないなぁ・・

あれ?運動療法しても変わらないなぁ・・

という人は是非最後まで読んでください。

なかなか変化が出ないなどの悩みがスパッと解決するかもしれません。

踵骨・距骨の動きの自由化

踵骨・距骨というのは、足部の中でも後足部に分類される場所です。

このJPAブログでは何度も出てくるものですし、

フォームソティックス・メディカルなどのインソールを扱う上でも重要な部位になりますね。

この後足部には、体重の2/3がかかります。

つまり足部の土台ということですね。

なぜ後足部を大事にするのかはこれが足部の土台であり、

これが崩れるとその上はすべて崩れてしまうからです。

でも後足部は実は結構複雑です。

まず踵骨から説明します。

目次

踵骨の動き

踵骨は下腿三頭筋〜アキレス腱〜足底腱膜の状態によって位置関係が決まります。

・下腿三頭筋〜アキレス腱が硬いと→踵骨は前傾、外反傾向

・足底腱膜や足底周囲筋が硬いと→踵骨は後傾、内反傾向

になります。

どちらが良い悪いではなく。

ストレスがかかっている部位を理解するために使う知識です。

どの関節も同じことですが、

「ある一定のアライメント以外とれない」がメカニカルストレスが強くなる原因になります。

例えば、

足底腱膜や足底周囲筋が硬くて踵骨が後傾、内反傾向で、

いつもジャンプした後に内反捻挫しやすい。

ということがあれば、

それを修正するために足底腱膜や足底周囲筋をリリースするという選択は良い判断です。

相手の症状と主訴に踵骨の制限が問題となるなら介入していきます。

内反捻挫しやすい人へのアプローチで“なぜ足底腱膜や足底周囲筋へのリリースをするのか?”

という治療を行う上でのなぜなんで?を理解することができますね。

次に距骨です。

距骨の動き

特徴としては、

背屈時には内旋。

底屈時には外旋。(ATFLが損傷すると最大背屈時に過度な内旋が起きてインピンジします)

微妙に底屈・背屈もしますが。

それよりも回旋の方が大事です。

回旋の動きを失う時の多くは距骨前後組織の問題です。

距骨の前・後の軟部組織制限因子の基本的なポイントは以下の通り。

・距骨前方組織=前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋、伸筋支帯

・距骨後方組織=脂肪体、長母趾屈筋、アキレス腱

どちらの組織も固さがあると距骨の動きを妨げます。

前方が硬いと底屈時に滑走しないし、

背屈時に前方のインピンジメントに繋がり、

後方が硬いと底屈時に過剰な前方滑りが起きるし、

背屈時には後方滑りが起こらなくて前方でインピンジメントします。

距骨には筋肉が付着しないので、

筋肉のトレーニングでコントロールするのは難しいです。

なので軟部組織を整えてアライメントを変えていくのが良いです。

これら2つの骨が自由に動くことで距骨下関節の動きが正常に働きます。

ご存知の通り上行運動連鎖から、距骨下関節が下腿の動きや更に上方の動きと連鎖します。

一定の動きしかできない足部の土台→距骨・踵骨の動きの制限

と考えていただいてOKです。

これをしっかりと修正してあげることが重要になります。

足関節の最初の治療戦略としては

「土台」である踵骨と距骨の動きに偏りがない状態を作ることです。

フォームソティックス・メディカルが後足部を大事にしている理由は、

踵骨と距骨の動きに偏りがない状態を作って土台を良い状態にしたいからです。

インソールはダイレクトに痛みをなくす武器ではなく、土台を作ってくれる武器なのです。

これを理解してから私はインソールがよりうまく活用できるようになりました。

是非足関節疾患の患者さんをみる際にはチェックしてみてください。

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