こんにちは 理学療法士の石田ゆうやです。
アキレス腱炎で悩む患者さんをどうにかしたい!
そんな想いはありませんか?
普段から営業で歩くことが多いビジネスパーソンや、運動量の激しいアスリートで、
とても多く経験する症例かと思います。
このアキレス腱炎の最も大きな原因、
あなたはわかりますか?
私もクリニック入職当初からアキレス腱炎で悩む患者さんをたくさんみてきました。
病態そのものはわかるものの、なぜ起きるのかというのを最初はわからずにいました。
メカニズムがちゃんと理解できてなかったのだなと今になっては反省です。
今回は、
アキレス腱炎になる原因、メカニズムについてお話していきます。
足関節の機能的特徴を踏まえて介入できるようになるだけで、
苦手だったアキレス腱炎も自信をもって対応できると思います。
アキレス腱周囲の慢性的な痛みにはいくつか種類がある!
アキレス腱の痛みといっても、
実はいくつか種類があり、痛みの原因はちょっと違ってきます。
- アキレス腱と踵骨後上隆起の間で起きる踵骨後部滑液包炎
- アキレス腱の付着部後上方の皮下で起こるアキレス腱皮下滑液包炎
- アキレス腱自体に痛みが生じるアキレス腱周囲炎
- アキレス腱に直接に牽引ストレスが加わるアキレス腱付着部症
もう面倒くさいですよね……
以外とアキレス腱が痛いと言ってもいろいろあるのです。
これは徒手療法や物理療法でどこに介入していくかを考える上では非常に重要ですよね。
組織学的な推論としては上記の4つは憶えておかなければいけません。
どうやって痛めてるの?
ここは結構気になるところですよね?
結局どうやって痛みが引き起こされるのかって、なかなか理解が難しいです。
私は最初の頃ずっとこれに苦労してました。
基本的に慢性的な痛みは動作の癖からきます。
これは歩行のときもそうですよね?
動作時にかかるメカニカルストレスが積み重なることで痛みに繋がります。
因子としては、
- アキレス腱の牽引力増大などの量的因子
- アライメント異常によるメカニカルストレス増大
アキレス腱は比較的血行が乏しい組織です。
なので一度微細な損傷(ジャンプやランニング時に伴う下腿三頭筋の遠心性と求心性収縮の繰り返しによる)が生じると、治癒までに時間がかかり、慢性化しやすいです。
なので、
できるだけ負荷を最低限にするためにもアライメントだけはコントロールしたいですよね。
アキレス腱炎の大きな原因はコレ!
この厄介なアキレス腱炎の大きな原因の1つがアライメント異常です。
特に付着する後足部のアライメント異常が症状を引き起こす原因の1つです。
主に後足部のアライメント評価は
- leg heel alignment
- Foot Posture Index
などで行います。
leg heel alignmentが増大(後足部回内)すると、
後脛骨筋や足部内在筋の機能不全が起こりやすくなり、よりアライメントを維持しづらくなります。
アキレス腱とというのは、
形態的に外側に凸の構造をしているため、動作時に後足部回内することで大きな伸張ストレスが加わりやすいのです。
特にアキレス腱の内側に牽引負荷が加わり、炎症に原因になります。
後足部の回内は良くない!
後足部回内は改善させよう!
などよく言われていますが、なぜ回内が良くないのか?
それをメカニズムから考えると上記のような内容です。
これであなたも
「なぜ後足部回内が良くないのか」をメカニズムから説明することができますね。
もちろん回外における症状もあるので、このあたりは次回ご説明しようかと思いますが、
まずはアキレス腱に負荷をかけているのは後足部の回内が大きな要因であることはわかったことでしょう。
その後足部の回内を整えてくれるのが
フォームソティックス・メディカル
なんですね。
「フォームソティックス・メディカルがアキレス腱炎を改善してくれる」だけだと、
何を持って改善してくれるのかわからないじゃないか!
と思う人もいたでしょう。
なぜフォームソティックス・メディカルを治療アイテムとして進めているかというと、
後足部の回内を抑えることがアキレス腱への負荷を軽減することがメカニズムとしてわかっているので、
その後足部のアライメントをしっかり整えてくれるインソールがこれだからです。
有名人が使っているから!
あのアスリートが使っているから!
それは二の次です。
もちろん全てのアキレス腱周囲炎をフォームソティックス・メディカルだけで改善できるわけではなく、
「後足部の回内からくるアキレス腱への伸張ストレスを改善させるという目的で使用する」というのが正解です。
今までメカニズムまで説明がなかなかできなかった人でも、
こうやって知っていければより“なぜなんで”をしっかり説明した上でインソールも扱っていけます。
今回の内容は是非覚えていってください!
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