こんにちは 理学療法士の石田ゆうやです。
下肢疾患で悩んでる患者さんは非常に多いですが、
踵骨のアライメント調整はできていますか?
足部は特に複雑だからこそ、
アライメントを整えてあげることはとても大切なことですよね?
フォームソティックス・メディカル
日本足病学協会として自信を持って提供している最高のインソールの1つです。
でも実際フィジカル面においてどんな効果があるのか?
気になる方もいるんじゃないでしょうか?
もちろん足の痛みで悩む患者さんを救える大きな武器ではありますが、
やはりどんな効果があるのかというのは知りたいところですよね?
(なにをもって痛みが変わるのかを理解しておくことはとても大事です)
今回は
フォームソティックス・メディカルって
どんな効果があるの?
どんな強みがあるの?
ということについて説明をしていきます。
「興味はあるけど、現場レベルでどんな効果があるのかがまだわからない」という方は是非最後まで読んでください。
最大の強みである踵の直立化
フォームソティックス・メディカルの大きな特徴として挙げられるのが、
このヒールカップです。
個人的に私はこれが良くてフォームソティックス・メディカルを使用していると言っても過言ではないです。
このヒールカップの目的は踵骨の直立化ですね。
歩行において最初に接地するのは踵ですよね?
距骨下関節というのは、接地した瞬間から軽度回内することで衝撃吸収して、
そこから回外して剛性高めて安定させるのが主な動きです。
歩行周期で言えば、
踵接地した立脚初期から立脚中期までは距骨下関節は回内。
立脚中期以降立脚後期で距骨下関節は回外します。
これが距骨下関節の歩行立脚時の正常な動きです。
これが最初から過剰な回内や回外をしていたらどうでしょう?
正常な距骨下関節の動き以上の回内や回外をしていたらどうでしょう?
過剰な動きはストレスを強めます。
距骨下関節回内→内側に伸張ストレス、外側に圧縮ストレス
距骨下関節回外→内側に圧縮ストレス、外側に伸張ストレス
適度な動きであればもちろん負荷は少ないですが、
それが強すぎれば上記のようなストレスが強くなります。
それを整えるのがヒールカップです。
まずは踵を直立化させることで過剰な傾きを抑制させ、歩行立脚時には過剰な回内と回外を抑えてくれます。
回内=悪 ではありません!
回外ももちろんですが、過剰な動きが良くないのです。
それを意識下でコントロールするのは困難ですよね。
そのためのヒールカップです。
今日最も重要な部分はここなので、これだけは是非知っておいてください!
足底からの足部アライメントの調整
フォームソティックス・メディカルの真骨頂である矯正力。
その矯正力から実際に何が起きているかというと、
- 落ちやすい内側縦アーチの引き上げ
- 足部アライメントの修正
- 足趾の自由化
これらが起きています。
後足部の過剰な回内で足部が崩れている人は非常に多いです。
先程のヒールカップで後足部の直立化はできますが、それだけだとどうしても足りません。
低下しているアーチをしっかり正しいポジションにして再度機能させてあげることが大事です。
フォームソティックス・メディカルを履くと「内側の上がりが強い」という人が非常に多いです。
それもそのはず。
多くの人が足部アーチを正しいポジションで保てていないからですね。
なので内側から上がりが最初は強く感じます。
(フォームソティックス・メディカルは処方してからしっかり慣らし期間を設けるのはそういった点からです)
正しいアライメントにすることで、
中足骨、足根骨の各関節の位置関係も戻り、
付着している筋肉も機能しやすいポジションになります。
最初に違和感がでるのは機能していなかった筋肉や関節の動きが出てくるからです。
そこから徐々に動きの再学習がされてきます。
フォームソティックス・メディカルによる矯正というのは、
無理やりその方向に固定するのではなく、
誘導させて動きの再学習をさせるとイメージしていただいたほうが良いかなと思います。
そして足趾の自由化ですね。
足部のアライメントが修正されることで足趾の可動域も広がり、特に屈筋が使いやすくなります。
多くの人はアーチの低下に伴って足趾が浮いてきますが、
足趾が浮いてしまうということは、支持基底面を狭くしてしまいます。
足部の支持基底面が狭いということは、足部からの感覚入力が減るということです。
(人間の立位時の感覚入力の約7割が体性感覚である足部からです)
足趾ってめちゃくちゃ重要なんですよ……
足部アーチのサポートによって
足趾の屈筋や内在筋が使えるようになり、足部からの感覚入力もしっかり入るようになります。
実際の研究論文レベルの話で
- 足趾の屈筋筋力は歩幅と相関する。
- 足趾の屈筋筋力は姿勢の安定性と相関する。
- 片脚立位と足趾の筋力は相関する。
- 高齢者の転倒と足趾の筋力は相関する。
ということもわかっています。
最初は足趾の筋力が全然入らなかったり、浮き指が強かった人も、
フォームソティックス・メディカルを継続的に使っていくことで、
最終的に収縮が入るようになり自由にコントロールすることができるようになります。
複雑な関節だからこそ、整えてあげることが大事
足部は関節も多く複雑です。
ですがは割とシンプルに考えると、
- 後足部の直立化
- アーチのサポート
- 足部アライメントの修正
- 足趾の自由化
この4つが重要であることを忘れなければ大丈夫です。
そしてこの4つの要素をサポートしてくれるのがフォームソティックス・メディカルです。
もちろん足部の可動域や他の下肢体幹の機能の評価と介入があって最大の効果が出ますが、
フォームソティックス・メディカルが「なにをしてくれるのか」を理解することで、
目的に合わせた処方ができるのではないでしょうか?
あなたもこれでインソールを処方する理由が更に明確化したことでしょう。
もちろんインソールでなくても、歩行や足部において何が大事なのかは臨床において非常に重要です。
是非明日からこの内容を少し意識してチェックしていただけたら嬉しいです。
フォームソティックス・メディカルの取扱について
さまざまなインソールを今現在も提供している理学療法士として、あなたに自信をもってオススメできる世界的な医療用矯正インソール【フォームソティックス・メディカル】は、こちらで取扱が可能になります。ぜひ詳細を見てみてください。