「歩行でknee inしてしまうのがどうにも改善させられない」
「歩行を直すための運動がもっと知りたい」
「knee inってそもそもどうやって改善させればいいの?」
最近の臨床現場でもしこんなことを思ったことがあれば
今回の内容はお役に立てるかもしれません!
患者様の歩行やランジ、ニーベンドテストなどの動きを見た時に
膝が内側に入り込むような「knee in」という動作を見ることは多いと思います。
もちろんknee inそのものが悪というわけではありません!
ただ、膝疾患があって荷重時の疼痛があるなど動作時に影響が出ていて
その原因が膝の内方移動だった場合は改善したほうがいいです。
内方移動を徒手的にでも誘導して抑えたら痛みに変化があるなら
そのknee inというのはメカニカルストレスを与えて症状に繋げている大きな原因の一つと言えます。
そしてその動きに関わる可動域や筋力に機能不全がそれぞれあれば
それぞれにアプローチして改善することは大事です。
しかし
関節可動域拡大のためのストレッチをし
筋力強化のためのトレーニングをし
それでもなぜか動作が変わらない・・・
そんなケースはありませんか?
(私は結構ありました)
原因は簡単です。
患者さんが悪い動作を学習してしまっている(その動きに慣れてしまっている)から!
これを改善させるためには
動作学習を自然を促すようなインソールやモーターコントロールを促すような運動療法が最も有効であると
私は現場レベルで感じています。
インソールに関してはもちろんフォームソティックス・メディカルの出番なのですが
足部だけでなくその他の関節の動作や周囲の筋肉のコントロールは運動療法も併用したほうが効果は高いです。
今回は
knee in動作という悪い動作を修正するための運動学習を基にした運動療法についてお話します。
関節可動域や筋力が改善してるのに動作が変わらなくて困っている
そんな人には今回の内容はお役に立てると思いますので
ぜひ最後までチェックしてみてください!
動作はストレッチやトレーニングだけではなかなか変わらない
ストレッチや徒手療法で痛みや関節可動域は改善し、トレーニングで筋力も上がってMMTも改善した。
なのになぜ動作が変わらないのか?!
これは私が新人の時にずっと感じていたことでした。
痛みに関わる組織や関節に対する徒手療法やトレーニング自体は間違っていなかったのに、
また症状が戻ってしまっている・・・
悲しいですよね・・・
原因は
モーターコントロール
にあります!
簡単に言えば身体の癖です!
変形性膝関節症などは、いきなり膝が壊れるわけではないですよね?
膝になにかしらメカニカルストレスがかかるような動作を継続することで
痛みに繋がっていきます。
このメカニカルストレスがかかるような動作をしっかり変えられているのか?
というところが大事になります。
(私はこれを変えることができていなかった)
悪い動作の原因はたくさんあります。
足部かもしれないし骨盤帯かもしれない。
可動域や筋力を強化しても、悪い動作に慣れているので、自然と慣れている悪い動きに身体が戻ってしまう。
これをコントロールさせる必要があったのです!
(これをモーターコントロールという名前で評価しています)
じゃあニーインしないように歩いてください!
ニーインしないように動きましょう!
なんて言っても変わりません。
なぜなら患者さんは正しい動きを忘れてしまっているから!
これは固有受容感覚の低下ですね。
位置感覚、運動感覚というのは体の癖で変化します。
悪い動きに慣れてしまえば当然正しい動きというのは忘れてしまうのです。
逆に言えば忘れているだけなので
もう一度覚えさせれば十分改善が可能なのです。
(私はこれを運動の再学習と考えています)
ニーインしないような運動の再学習をさせる方法としては大きく2つあります!
①インソールでの足部からの動きの誘導
②運動療法による固有受容感覚への再刺激
インソールはわかりやすいですね!
普段の歩行から動きを矯正することで正しい動きに誘導し、良い癖付けを行う方法です。
(動作の再学習にはめちゃくちゃ良い方法です)
そしてもう一つが運動療法による固有受容感覚への再刺激で
足部からだけでは誘導が不十分な骨盤帯や脊柱、その周囲の筋肉のコントロールをエクササイズで行うものです。
私は普段から患者さんの治療に関しては
①疼痛部位に対する徒手療法
②原因となった動作改善のための運動療法
③日常的に更に良い動きを促すためのインソール
この三段構えで進めています。
今回はその中でも
②原因となった動作改善のための運動療法
こちらについて実際に行っているものを紹介したいと思います。
