入谷式足底板を扱う理学療法士がなぜフォームソティックス・メディカルも使うのか?
フォームソティックス・メディカルでしかできないアレがあるんです!
そのアレとは?
こんにちは 理学療法士の石田ゆうやです。
私は年間約200足のインソールを処方していますが、
数あるインソールの中でも、
理学療法士の中では最も有名なインソールである「入谷式足底板」の理論を中心に、
「動きを変える」「運動の再学習」を目的としてインソールを作っています。
そんな私がなぜフォームソティックス・メディカルも使うのか?
1種類だけで良いのではないか?
違うんです。
フォームソティックス・メディカルでないとだめな理由があるんです。
この記事を読むことで
フォームソティックス・メディカルの唯一無二の強み
を知ることができます。
フォームソティックス・メディカルと入谷式足底板のそれぞれの目的
こちらの記事でもすみ分けについてご紹介しましたが、
フォームソティックス・メディカルと入谷式足底板はそれぞれ目的が違います。
もちろんどちらも「患者さんの症状の改善と戻りの解消」が大きな目的ですね。
これは当たり前。
ただ、それぞれ得意分野があります。
フォームソティックス・メディカルの強みは、
後足部の不安定性を抑え、
重心位置を整えることによって歩行や立位、片脚立位におけるマッスルインバランスを整えられること
にあります。
一方で入谷式足底板は、
パッドなどで高さを加えることによって、
歩行時の重心移動や歩行周期に中でどこにアプローチしたいかを考えてコントロールできる
ことが強みのインソールです。
なので
- 後足部の崩れ及び不安定性が強い患者様にはフォームソティックス・メディカルを優先で使う。
- 歩行周期のどこを改善したいかを細かく調整したい場合は入谷式足底板を使う。
後足部の安定性を得るならフォームソティックス・メディカル一択!
歩行において、関節や筋肉に負荷がかかるのは
足がついている立脚期です。
その立脚期の中でも、最初の「踵がつくタイミング」であるイニシャルコンタクトは、
その後の歩行の動きに大きく影響する重要なタイミングですね。
「踵がつくタイミング」なので
当然「後足部の安定性」が大事な要素になってきます。
過剰な回内や回外がなく、「踵骨が直立化していること」が理想的です。
インソールパッドでも以下のようにパッドを貼りますが
パッドだけだと直立化の調整は難しいです。
しかしフォームソティックス・メディカルなら。
深いヒールカップがしっかり踵を直立化させてくれます。
これによりイニシャルコンタクトでの過剰な回内や回外を確実に抑えてくれます。
入谷式足底板ではここまでのサポートは難しいです。
両方使うこともできる
もちろんこの2つを両方同時に使うこともできます。
動きを細かく調整したほうが良さそうだなぁ
でも踵の不安定性も強いなぁ
というときは、
フォームソティックス・メディカルを最初に入れて
そこから歩行を見ながらパッドを入れて調整していきます。
後足部に関しては、
フォームソティックス・メディカルのヒールカップのお陰でパッドを入れる必要がありません。
安心して他の動きの調整ができます。
注意としては、
裸足に貼ったパッドの動きと、フォームソティックス・メディカルで歩行の動きが変わります。
しっかり歩行分析しながらパッドを追加してあげる必要があります。
このように、
状況に合わせて使い分けることができますが、
- 後足部の崩れ及び不安定性が強い患者様にはフォームソティックス・メディカルを優先で使う。
- 歩行周期のどこを改善したいかを細かく調整したい患者様には入谷式足底板を使う。
- 細かく整えたいけど後足部の不安定性も強い患者様には両方使う。
私は現場レベルで上記のようにインソールを処方しています。
できれば1種類でできたほうが早いのですが、
フォームソティックス・メディカルでしかあの後足部の高い安定性は出せないんです。
なんでも変えられるわけではないので、インソールだけにこだわることはないですが
「患者さんが良い動きを維持できる環境づくり」としては最適なアイテムの一つであることは間違いありません。
その中でも深いヒールカップによる後足部の強い安定性は
フォームソティックス・メディカルの唯一無二の強みです。
踵の不安定性やアライメント不良の患者さんには自信を持って使っていきましょう!
フォームソティックス・メディカルの取扱について
さまざまなインソールを今現在も提供している理学療法士として、あなたに自信をもってオススメできる世界的な医療用矯正インソール【フォームソティックス・メディカル】は、こちらで取扱が可能になります。ぜひ詳細を見てみてください。