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整形外科でのインソール提供方法とは?

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「インソール導入したいけど、整形外科でどうやって導入すればいいのか?」

「1単位20分の時間でインソールを評価して入れるなんてちょっと難しい・・・」

「フォームソティックス・メディカルは自費精算になるけど、うちのクリニックでできるのかなぁ」

多くのセラピストの方が、インソールを導入しようか迷ったときに出る不安や疑問です。

私もそうでした。

特に整形外科クリニックに勤務している理学療法士の先生は特に迷うところだと思います。

「せっかく学んだのに現場で使えなかったらもったいない!」

「現場のオペレーションを大きく変えずにうまく導入したい」

そんなセラピスト(特に整形外科クリニックに勤務されている理学療法士さん)の方には

今回の内容はお役に立てるかなと思います。

今回は

私のケースではありますが

整形外科クリニックでのインソールの扱い方

についてお話します。

あくまで私がやっていたケースなので
他にもいろいろなケースがあるかなと思いますが
もし導入するにあたってオペレーションなどで悩まれていましたら
是非参考にしていただければと思いますので

最後までお読みください!

目次

整形外科でのインソール導入の悩みとは?

まずはそもそも

インソールを整形外科クリニックの理学療法室(リハビリテーション室)のオペレーションの中に導入する上で

課題となるところを列挙してみます。

◉1単位20分の中での処方が難しい

◉自費会計にできるのかわからない

◉セラピストへのインセンティブは発生する?

やはり大きな問題点として

「1単位20分の中での処方が難しい」

というところが大きいのではないでしょうか?

2単位40分で介入されている整形外科もあるので、
そういうところは時間的な問題はないでしょう。
(ちなみに私のいた整形外科クリニックは1単位でした)

1単位20分で私達は

評価し、問題点を見つけ、徒手療法や運動療法を用いてアプローチをする

20分という短い時間の中でスピーディに進めなければなりません。

そこにインソールというのはどうしても難しいと感じてしまいます。

そもそもどんなタイミングでインソールを入れれば良いのか?

そんなことも考えてしまいます。

結論からお伝えすると

私のケースでは

◉初回にはインソールは入れない

◉1単位の中でインソールだけに時間は割かない

◉3,4回くらいかけて処方していく

という感じになっています。

<初回評価>

まず初回評価に゙関しては

どんな疾患に関しても

病態評価、アライメント評価、動作評価
そこからの仮説検証作業で治療方針を決めていく

というのが大まかな流れかなと思います。

これはどこの整形外科での理学療法室も同じでしょう。

なのでいきなりインソールを入れるという選択肢はありません。
(これはテーピングも同じです)

もちろんここで歩行動作などを見ていたら

「この人必要かもなぁ」と感じる人はたくさんいるので、
方針の中にはインソールというワードもいれます。

フォームソティックス・メディカルの処方数トップである GenkiStyleの岩井元気先生の場合は
シューズとインソールを前提として初回から時間をかけて評価と介入をするので
初回からインソール導入をしていけますが

私がいた整形外科クリニックではその介入方法がとれないため
初回には無理に入れてません。

<2回目から3回目あたり>

動作時痛がだいぶ落ち着いてきたタイミングで

私の場合は歩行などの動作評価を増やしていきます。
痛みの場所がわかって、それに対しては徒手療法を中心に介入しているので

今度はその痛みに繋がる動作の癖などを探していきます。

ここで歩行をチェックするだけでなく
どのように促したら横ブレなどの偏移や痛みが軽減するかまで
仮説検証作業を行います。
(入谷式で使うようなポロンシートやキネシオテープ、徒手誘導でどんな動きなら良いのかを確認していく)

まだこの段階でもインソールが必要というワードは出さないです。

まずはパッドやテーピングをして帰ってもらい、痛みのない状態が継続されるようなら
その次のタイミングで「実際にインソールを入れていこう!」という話をします。

この手順で行うメリットとしては

  • 患者さんがパッドやテーピングで動きの変化をすでに感じられている
  • 動きを変えるためにモノという環境を整えることに対して理解ができている
  • すでに仮説検証作業ができていて動きの変化も出ているので、インソールの変化もちゃんと出る

これは整形外科の理学療法だからできる方法でもありますね。

整形外科のリハビリにおいて、
理学療法士さんは患者さんに対して「次回来院してくれるかどうか」という心配をあまりしないと思います。
(なぜなら大体週1,2で来院するのが普通だから)

それに対して整骨院や接骨院、自費でサロンをやられている先生は
「次回来院してくれるかな」と心配します。 そのために次回来てくれるための施策を考えます。

これは自身で経営していたり自費でやっている方との違いかなと思います。

なので、
理学療法士はそういった点で言えば凄くチャレンジしやすいです。
(よほどのことがない限りは次回も来院してくれるから)

<4,5回目以降>

ここからいよいよインソールの話が入ります。

すでにパッドやキネシオテープでの誘導で良い状態が経験できているので

ここでこれらを毎回貼るのではなくインソールとして作りましょう!と話します。

患者さんとしてはインソールを入れる恩恵をすでにイメージができているので
不安にならず「お願いします」と言ってくれます。

ここで1単位全部使ってインソールは作りません。
ちゃんと単位内で徒手療法や運動療法で、動きの改善や組織の改善を行います。

インソールの機能を最大限活かせるようなフィジカルづくりは常に必要です。

だいたい2回くらいかけてフィッティングや最終評価を行います。

フォームソティックス・メディカルであれば
サイズ確認、カッティング、熱成形作業を10分くらいで行えるので
徒手療法と運動療法後に行います。

ここでやっと購入という形になります。

Screenshot

私の場合は

ポロンシートで動きの微調整もするため
処方しても何度も調整します。(調整時間は2分程度です)

この方法で実施して悪かったケースは1度もありません。

自費精算はもちろん可能

フォームソティックス・メディカルや入谷式足底板は保険での換算ができないものなので

自費での精算となります。

理学療法士は当然運動器リハビリテーションの点数の中で治療を行なっているので
患者様には診察、運動器リハビリテーションの点数が加算され、その3割をいただいてますね。
(これはいつもどおりですね)

ではどのようにインソールを精算するかというと

私のクリニックのケースでは

保険カルテと自費カルテが分かれていました。

なので

◉保険カルテにて診療、運動器リハビリテーションを入力
◉自費カルテにてインソールを入力

この2つを入力することで、受付にて通常の保険点数での精算と自費での精算を行なってくれています。

この自費カルテでの計算は、

キネシオテープ、杖ゴム、セラバンド

これらのような物品購入の際にも使っていました。

なのでそこにインソールが加わっただけです。

オペレーションとしては
受付にも大きな影響はありません。

よく「運動器リハビリテーション」ではなく「消炎鎮痛」の範囲でやってもいいのでは?

という意見もありますが

私の整形外科クリニックは
物理療法スタッフが専任でいるため、
理学療法士は9−12時、14時-19時まで予約制で患者さんの対応をします。
物理療法などの「消炎鎮痛」の時間を作ることができませんでした。
(もしできるようであればその範囲内でも良いと思います)

そもそもインソールを作成するうえで

歩行分析やその他評価なども行うため、「消炎鎮痛」の範囲内ではなかなか難しいかと思います。
(理学療法士は運動器リハビリテーションでの算定が一番高いので、「消炎鎮痛」で理学療法士が時間を使うのはもったいないです)

<インセンティブは院との交渉>

インソールを作成したインセンティブをとるのかとらないのかはもはやその院の方針によるので

これがおすすめというものはありません。

1足販売することで〇〇円で締め日に販売数を計算

という形がやりやすいかなとは思います。

(うちではそんな感じでした)

フォームソティックス・メディカルが整形外科が取り扱いやすい理由

Screenshot

これは完全に私の私見ではありますが

フォームソティックス・メディカルは

カスマイズができてその人の足にあった形になる既製インソールです。

医療国家資格者だけが扱える完成度の高いインソールだからこそ、
安心して整形外科で取り扱うことができます。

入谷式足底板やソルボなどももちろん患者さんに合わせたオーダーメイドのインソールですが

「商品としての形が既製と違ってちょっと完成度としては難しい点がある」

1万円を超える買い物、患者さんにとってはモノを買っています。

それで痛みがなくなるならもちろん買いますが、
それはあくまで作成するセラピストの価値にお金を払っているだけであり、
パッド系のインソールは商品という視点で言えば不安があります。

商品としての完成度が高い既製インソールはたくさん販売しています。

ですが今度はどんな人でも手にできるし、カスタマイズができるわけでもないので
患者さんの症状を改善できるかわからない可能性があります。

フォームソティックス・メディカルは形もパッケージもしっかり標品として成り立っています。

標品を買うという視点で言えば圧倒的に良いです。

そのうえでカスタマイズができるため患者さんに合わせて使用することができるインソールです。

なので
私はフォームソティックス・メディカルに入谷式足底板のパッドを貼ったりなどをしています。

整形外科で理学療法士が細かく評価した上で取り扱ってくれるインソールとしては
フォームソティックス・メディカルは最も完成度が高いものの1つだと私は感じています。

整形外科クリニックこそ、是非積極的に取り入れてほしい武器です。

まだ知らないという方はチェックをしてみてください!

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