足底腱膜炎において、立脚初期の足を着いてすぐに痛みがある方、いますよね?
足底腱膜炎は後足部のアライメント不良から痛みを起こすことが多いので、
インソールを入れるというのは正しい選択になるかなと思います。
しかし、インソールを入れてみたけど、なかなか痛みが取れないケースもあります。
なぜでしょうか?
多くの人はアライメントを修正することで負荷が減るので痛みの軽減ができるので、
インソールも積極的に選択します。
私も最初はそうしていました。
しかし、
慣らし期間を経ても痛みがなかなか変わらなければ、
もしかしたら別の原因があるかもしれません。
これは私もインソールの始めたては気づけなかったことです。
今回は、足底腱膜炎においてインソールを入れる前にチェックすべきことをお話します。
「よりインソールで高い効果を出したい」
「足底腱膜炎の治療がなかなか難しい」
という人はぜひ最後までお読みください。
インソール処方前にチェックすべき内容を知ることで、
よりインソールの効果を引き出すことができるはずです。
立脚初期の足を着いたタイミングで痛い理由
足底腱膜炎は痛みが出る種類が2つあります。
足が着くタイミングの立脚初期
そして
蹴り出すタイミングの立脚後期
大体この2種類で痛みが発生します。
今回の足底腱膜炎のケースは、「足がつくタイミングの立脚初期」
立脚初期に着くのは後足部ですね。
後足部が回内していると、踵骨というのは前傾するため、
足底腱膜は後方に引っ張られます。
これが繰り返されることで足底腱膜の付着部周囲に摩擦がかかり痛みを引き起こします。
原因としては
・ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性低下
・後足部の過回内
が大きく関わりますが、
摩擦が起きて痛みがでると踵骨の下の脂肪帯が硬くなります。
脂肪帯には侵害受容器も多いので、これが硬くなることで圧が強くなると、
侵害受容器が反応して痛みが出てきます。
この脂肪体の硬さ、なかなかインソールだけでは改善しないのです。
もちろん後足部の回内を抑制することで足底腱膜へのストレスは抑えることができますが、
硬くなった脂肪帯はアライメント修正だけではどうにも改善が難しいのです。
インソールを入れて、足部のアライメントを修正することで負荷を減らせば痛みが軽減するだろう
という見立ては間違ってはいないのですが、
この脂肪体の硬さというのはどうしても徒手療法や物量療法が入らないと現場レベルでは改善しにくいのです。
これを知らないと、
インソールを入れてもいつまで経っても痛みがとれない
という感じになります。
ちょっともったいないですよね?
脂肪帯の硬さ、滑走性は必ず改善させよう
脂肪帯は先程もお話した通り、痛みのセンサーでも侵害受容器が多いです。
(これは膝の膝蓋下脂肪体も同じです)
脂肪帯は硬くなって滑走性を失うと圧を逃がすことができず、
負荷がかかれば疼痛を引き起こします。
エコーがあれば是非踵下の脂肪帯の動きを見てください。
これの動きが悪いと、
インソールで後足部のアライメントを整えても荷重時の痛みは残ってしまいます。
私はこれに気づくのに4年かかりました…
脂肪帯の滑走改善のアプローチは
徒手的なリリースや物理療法で十分改善が可能です。
滑走性が改善できれば、圧痛も軽減可能です。
その状態なら、荷重による圧も抑えることができるので、
インソールでアライメントを整えつつ、痛みを軽減させることが可能です。
私は足底腱膜炎の患者さんがいらした際、
足がついた時に痛みがあって踵骨周囲編に圧痛がある場合は
アライメントの改善だけでなく脂肪帯の滑走性のチェックを行うようにしています。
脂肪帯の滑走を促しつつ、アライメントを修正することで荷重時痛は大体抑えることが可能です。
もちろんその状態を維持させるためにインソールも活用します。
痛みがない状態ならインソールも十分に効果を発揮してくれますので、
戻りがなく良いコンディションで活動が可能です。
もし足底腱膜炎をみるケースがあれば、
その原因としては後足部の過回内が多いのでインソールで改善させることが可能ですが、
足底腱膜炎になると踵下の脂肪帯の滑走性が悪くなりやすいので、
まずは脂肪帯の滑走性のチェックを行いましょう!
痛みが取れたら良い状態を保つためにインソールを入れましょう。
特に足底腱膜炎の原因になりやすいのは後足部の過回内です。
過回内を抑えるインソールならフォームソティックス・メディカルが適任です!
徒手的なアプローチが完了したら、
良い状態を保つために是非フォームソティックス・メディカルを入れてみてください。
今月から無料トライアルもはじめましたので、気になっているならすぐに申し込みましょう!