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ランニング動作での膝外側の張りをとりたい!

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「ランニング中に右膝外側に痛みがある」

「膝関節の可動域には異常はない」

「大腿筋膜張筋のリラクゼーションではまた症状が戻ってしまう」

「ランニングの疼痛を失くすにはなにをすればいいのか?」

陸上長距離選手で起こりやすいのがこのケースですね。

これによって多くの陸上競技選手が休みを余儀なくされ、
貴重な選手時間を削られてしまう。

こうならないために、
いち早く復帰させるためになにをすればいいのか?

セラピストやトレーナーとしては腕の見せ所ですよね!

とは言っても

私も最初は大腿筋膜張筋のリラクゼーションが中心となってしまい
また走って痛みが出てしまうことも何度もありました・・・

どうすればランニング時の痛みを軽減させることができるのか?

そもそもランニング時にはどんなストレスがかかるのか?

他にどこにアプローチをすれば変化が出るのかを
色々繰り返していった結果

「大腿筋膜張筋へのアプローチだけでは足りない」

ということがわかりました。

これに気づくのに私は結構時間がかかりました・・・

そこから私は陸上競技選手のアプローチを自信を持って行うことができるようになり
今でも陸上競技中心にトップアスリートのトレーナーとしてコンディショニングを行うことができています。

正直そんなに難しいことではありません。

シンプルなことなんですけど、
非常に大事なことですし、
これから陸上競技選手やランナーのコンディショニングや治療をもっとやっていきたい人には

今回の内容はお役に立つかもしれません。

患者さんにランナーが多い!
もっと細かくアプローチできるようになりたい!

そんな人はぜひ最後までお読みください!

目次

ランニングによって腸脛靭帯炎になる理由

そもそも今回のランニングの痛みというのは

「腸脛靭帯炎」

になります。

腸脛靭帯炎は、
ランニングにおける膝の屈伸で腸脛靭帯と大腿骨外側上顆が摩擦することで生じる疾患ですね。

ランニング動作のおさらいをすると
膝関節は屈曲位で接地した後、さらに屈曲運動を行い衝撃を緩衝させます。
その後、
膝関節の伸展運動により身体重心を上に持ち上げ、
足部が地面から離れる直前から膝関節屈曲運動が生じ、下肢を振り上げます。
最後に、
膝関節伸展運動により足部が再び地面に接地します。

走行の周期中に膝関節は2度の屈伸運動が行われるということです。

そのため、

ランニングで素早い膝関節屈曲伸展運動が繰り返されることによって、
腸脛靭帯と大腿骨外側上顆の間に大きな摩擦力が生じることになります。

この摩擦力が強く出るときには大きな原因があります。

膝の内反が起きるときです!

膝や骨盤が外方に流れるような接地になる場合は、
膝が内反してしまうため、膝の外方の組織に負担がかかりやすいです。

これは最近の話ではありますが

腸脛靭帯と大腿骨外側上顆の間には滑液包が存在せず、
脂肪体があるといわれており
脂肪体には神経終末や毛細血管が多く存在することから、
滑液包炎というよりは脂肪体炎ではないかという研究が出ています。
(このあたりは臨床解剖研究会記録などに載っていますよ)

接地時に膝が内反すると、
腸脛靭帯直下に位置する脂肪体に毎回圧縮ストレスが増強してしまうため
結果として腸脛靭帯炎に繋がっていると考えられます。

ではどんなアプローチが良いのか?

なぜ大腿筋膜張筋のリラクゼーションを行うのか?

まずは腸脛靭帯の過剰な緊張を抑制し、圧縮ストレスを減らす必要があります。

腸脛靭帯の緊張は直接リリースしても大きな変化を出すことは難しいため
隣接する大腿筋膜張筋の緊張を抑制することが大事になります。

特に、Ober’s testが陽性であるが、中殿筋には圧痛などがなければ、
大腿筋膜張筋を疑います。(大殿筋も考えられます)

大腿筋膜張筋は腸脛靭帯と繋がっているので、
大腿筋膜張筋の緊張を落とせれば
腸脛靭帯の緊張も落とせると考えています。

これは1番オーソドックスなやり方ですよね。

また、
大腿筋膜張筋は中殿筋とも隣接しており、
滑走不良も起こしやすい部位になります。

写真の部位ですね!

ここは徒手療法になりますが

この部位の滑走が良くなると、可動域と出力共に改善が見込めます。

ここまではスムーズにいつもいくのですが

それでも筋緊張が全体的にとれない・・・

なんでだろう・・・

ポイントは外側にあった!

もちろん大腿筋膜張筋のリラクゼーションでも有効な時はあるが

それでも足りない時にはどうすれば良いのか?

ポイントは外側広筋にありました!

外側広筋は大腿四頭筋の一つであり、
大腿前面の筋肉の印象もありますが
大腿の外側を広く覆っています。

さらに上から大腿筋膜に覆われています。
腸脛靭帯は大腿筋膜の外側で最も厚い部分のことなので
大腿筋膜が緊張すれば腸脛靭帯も緊張します。

そのため
腸脛靭帯炎では大腿筋膜に覆われた外側広筋の過緊張も起きているのです。

また膝関節屈曲時や外側広筋が収縮すると、
脂肪帯に圧縮ストレスがかかり疼痛が生じてしまいます。

大腿筋膜張筋だけでなく、外側広筋の緊張までとらないと
症状が抑えられない可能背があるのです。

私はこれを見逃していて

大腿筋膜張筋に目が行き過ぎていていました。

大腿部を輪切りにてコンパートメントとしてみるとわかりやすいかもしれないです。

大腿筋膜が外側広筋を覆っている感じなので、
その区画の内圧が緊張で上昇すれば、外側広筋の張力は増加してしまいます。

外側広筋が大きな原因というわけではないのですが
改善する際に外側広筋の緊張を放っておくと
結局大腿筋膜の緊張も軽減されないため、
大腿筋膜張筋のリラクゼーションだけでは改善しないということです。

外側広筋のリラクゼーションの方法に関しては
ストレッチもそうですが、外側ハムストリングスや大腿直筋との滑走性も考慮した徒手療法が効果的でした。
(私が個人的に組織間に対するアプローチが多いのはご了承ください)

負担をかけないための運動療法

今回のように 外側広筋や大腿筋膜張筋の負荷がかかるような接地を繰り返すのは
また症状が戻ってしまう要因になりますね。

まずはこの膝が内反するような接地を修正する必要があります。

片脚立位の評価で横ブレがある場合は膝内反が起きている可能性が高いため
必ずチェックしましょう!

内反してしまう要因としては

●股関節伸展活性化
●股関節内旋可動域
●内転筋の張力

あたりがポイントになってきますね。

必要な可動域が出ない場合はストレッチや徒手療法で改善させてから実施しましょう!

腸脛靭帯炎のランナーのほとんどが上記のエクササイズのモーターコントロールが苦手な印象です。
大事なのは接地時の下肢の横ブレのコントロールなので、
積極的にエクササイズを取り入れていきましょう!

このアライメントを修正するならもちろんインソールも有効になります。
医療用矯正インソールのフォームソティックス・メディカルは

歩行立脚時の横ブレの修正にとても強いインソールの1つです。

特にランニング時の接地のため 可動域や筋出力だけでなくモーターコントロールも重要になります。

インソールによる足部からの環境コントロールは、
モーターコントロールの再学習にもとても有効ですね。

徒手療法、運動療法に合わせて活用することで
より良い状態を持続させることが可能になります。

またフォームソティックス・メディカルを活用したことがないという人は
是非チェックしてみてください!

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