足底からの感覚刺激が歩行や立位を安定させるとは聞きますが、
いまいちわからないなと感じることはありませんか?
歩行や立位などの安定は、
足部のアライメントやその他下肢体幹の筋力や柔軟性によって大きく変わります。
特に扁平足の患者様は歩行時や立位において不安定であることが多いですね。
これはアライメント不良や筋力低下だけでなく、
足底からの感覚刺激を十分に受け取れていないことも関係しているのです。
インソールを入れただけでなぜ歩行や立位が安定するのか?
筋力を上げているわけでもないしストレッチをしたわけでもないのに!
こう思ったことはありませんか?
最初は私もアライメントが変わることで筋肉の出力がしやすくなったからだろうと考えていました。
もちろんそれも一つの理由ですが、もう一つあるのです。
それが足底感覚刺激の変化です。
足は唯一地面につく存在であり、感覚刺激というのは非常に大事になります。
今回は、
足底感覚へのアプローチ方法
を説明していきます。
「立位を安定させたい」
「筋力や柔軟性以外にも介入できる手段がほしい」
そんな人は是非最後までお読みください。
扁平足と足底感覚の関係
足部の形態異常として最も身近なものが
扁平足
ではないでしょうか。
あなたの患者さんにも扁平足が原因で下肢疾患に悩まれている人が多いと思います。
扁平足について少し研究ベースでおさらいしておくと
↓
扁平足は、
後足部と中足部が広範囲で回内位となっており、
内側縦アーチが著しく低下している足部形態のことを指します。
若年者から高齢者まであらゆる年齢層で観察され、どんな人にも起こりうる形態です。
成人のおよそ26.6%が扁平足を有しており、
危険因子としては「年齢」、「女性」、「肥満」が報告されています。
踵部に疼痛を持つ疼痛群と健常群で
足部形態、足底感覚、母趾外転筋筋厚、足底筋筋膜厚を比較した研究では、
疼痛群で有意に足部回内傾向を示し、第1中足骨頭部の表在感覚が低下していたとの報告があります。
また、
健常足群と扁平足群で
足底9部位の表在感覚閾値を比較し、扁平足群の小趾球の1部位のみ表在感覚閾値が有意に低かった
との報告もあります。
足底感覚の低下の傾向は一致したものは見られませんが、
足底感覚が低下している傾向にはあるみたいですね。
足底部のメカノレセプターと呼ばれるいわゆるセンサーみたいなものは
踵部、前足部、足趾に集中して分布しており、
足部の内外側縦アーチを構成している骨位置と重複している点が多いと言われています。
扁平足では、中足部と後足部が過回内しており、
立位時に特異な足圧分布を呈しており、足圧中心位置が扁平足群では内側へ偏位していると言われています。
そのため、
特異な足底の接触面を有する扁平足では、鶏眼や胼胝など足底皮膚の組織硬化の問題も生じやすく、
さらに足底からの床反力情報が減少すると言われています。
要するに、
扁平足の人は足底の感覚が低下しやすい状態のため
片脚立位も不安定になりやすいですし、歩行においても横ブレが増えて負荷がかかりやすいのです。
人間が立位や歩行するにおいて、唯一地面に接地している部分が足底です。
静的・動的バランスを保つために足底感覚は平衡機能とも密接な関係があります。
扁平足へのアプローチは、他の記事でも色々出していますが、
足底感覚へのアプローチはどのようにすればいいのか?
メカニズムが分かっても対処法が分からなかったら意味がないですよね。
その方法は意外と簡単なのです!
インソールは足底感覚へのアプローチとしてとても有効
足底感覚へのアプローチとしては
徒手療法や物理療法、運動療法色々な方法がありますが、
一番効果的だと感じるのがインソールです。
インソールというのは
アライメントを足底からアライメントを整えるものなので、ダイレクトに足底にも刺激を与えます。
アライメントが整うことで、必要な場所に床反力刺激が入るようになるため、
大脳皮質にしっかり刺激が入り、筋力が正しく機能するようになります。
なぜ、フォームソティックス・メディカルを入れると
片脚立位が安定した、パワーテストで抵抗ができるようになるのか?
それはアライメントが整うことで足底において必要な場所に正しく床反力刺激が入るからです。
(フォームソティックス・メディカルでは全面接地による神経促通などとも言いますね。)
足底感覚に正しく刺激が入るだけで安定性はとても変わります。
逆にこの足底感覚に刺激が入らなくなると、不安定性が非常に高くなります。
筋力や柔軟性を上げるだけでは安定性が改善しないこともあります。
なので、
この足底感覚への刺激というのは非常に重要なのです。
インソールの中でも、
フォームソティックス・メディカルは足底感覚への刺激にも非常に有効なインソールの1つです。
アライメント矯正だけではなく、足底感覚への刺激の促通も考慮して作られています。
このような観点でインソールを扱ってみると、また活用の幅が広がると思います。
「あ、そういう活用方法があるのか!」
「おまけ程度に考えていたけど、かなり重要だったんだ!」
と感じていただけたと思います。
フォームソティックス・メディカルは観点を広げれば活用の仕方も更に広がります。
「視点を変えて改めていろいろ試したいなぁ」
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今まで学んできた内容が深まるだけでなく、
ある程度理解した状態で視点を変えてフォームソティックス・メディカルの取り扱いができるようになります。
フォームソティックス・メディカルを更に自身を持って提供できるようになります。
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