「下肢の疾患では足部も見なきゃいけないけど、どこから見たらいい?」
「足部が細かいからどこからチェックしたらいいかわからない」
「足部で最低限評価するべきところはどこなの?」
歌詞疾患を中心に足部が関わってくる患者さんを対応することが増えてくると
まず悩むのが、足部のどこからチェックするのか・・・
私はよくわかりませんでした・・・
もちろん基本的な足関節の可動域をチェックすることはもちろんですが
結局可動域制限の原因はよくわからない・・・
足部評価における一番のポイントってどこなんだろうか?
それが後足部の回内回外ということです!
特にチェックすべきなのが回内ですね。
後足部の回内ってどんな影響があるの?
対策ってあるの?
足部疾患の対応をするようになってまだ間もない人は
こう思う人も多いでしょう。
実際私も最初は後足部の回内って、そこまで重要視してませんでした。
(というよりもあんまり足部について勉強できてなかったです…)
ということで
今回は「後足部の回内の影響と改善方法」についてお話していきます。
そもそも後足部の回内って実際どんな影響があるのか?
改めて足部の影響について知りたい人
これから足部深めていきたい人
私みたいに最初は足部関してちんぷんかんぷんな人
そんな人には今回の内容はお役に立てるかなと思います。
後足部回内で起きる可能性のある下肢疾患
そもそも後足部の回内で起こりやすい疾患はどんなものがあるのか?
どんな疾患に繋がりやすいのかというのは必ず把握しておくことが大事ですね
その一覧がこちらです!
- シンスプリント
- 外反母趾
- 足底腱膜炎
- 扁平足/開張足
- モートン病
- アキレス腱周囲炎
- 腸脛靭帯炎
- 鵞足炎
- ジャンパーズニー
結構多いですよね??
足部だけでなく、膝や骨盤の疾患まで、「後足部回内」は多くの疾患の原因要素の1つになります。
もちろんこういった慢性疾患に関しては、足部だけでなく股関節や体幹の要素も大きいですが、
この後足部回内は特に大きな影響を与えています。
後足部の回内というのは
接地時に極端に内側に荷重してしまい、
それに対してバランスをとるように骨盤が外側偏位したり、
膝が内側入ったり(ニーイン)、
回内と同時に骨の前傾が起こり足底部が極端に引き伸ばされたり、
足関節背屈制限で捻りの代償がでたり
様々な代償動作が出てきます。
この代償動作の繰り返しにより病的変化が起こって疼痛を引き起こし疾患に変わっていきます。
その中でも
シンスプリントは後足部の回内と大きく関係しています
特にシンスプリントでは過回内が厄介
学術的な信頼度が最上位ランクの「システマティックレビュー」の研究論文によると、
「足部過回内がシンスプリントのリスクであるという強いエビデンスがある」とされています。
これは、世界中にいるあなたと同じような立場の治療家や理学療法士、医師が、
それぞれ出した研究論文をさらに数十件かき集めて、
「本当か?」
と懐疑的に研究した論文の結論です。

シンスプリントは後足部の過剰な回内から引き起こされる可能性がかなり高いということです。
もちろん現場レベルでシンスプリントの学生を評価しても、
やはりそのほとんどは後足部のアライメントが崩れていることが多いです。
シンスプリントだけではありません。
外反母趾も、腸脛靭帯炎も、モートン病も、変形性膝関節症も、オスグッドも、
足部過回内が根本原因のひとつであるという場合が多数あります。
69.55%の患者さんが過回内!?
それだけ様々な疾患に影響を及ぼす「過回内」ですが、
どれくらいの患者さんがこれに当てはまるのか?
実に69.55%の人が過回内なのです。
これは足部評価であるFoot Posture Index(FPI)で出した統計データからなのですが、
1832名の患者さんからデータをとり、統計で出た結果になります。

あなたの周りでも多くないですか?
最近出会う人の殆どが回内方向にあります。
それだけ足部機能が落ちて支持性と柔軟性が低下している人が増えているということです。
後足部の過回内の改善方法
基本的に過回内の状態で良いことは全くありません。
疾患にはまだ繋がらなくても
◉足関節の背屈制限
◉骨盤の外側偏位
◉ニーイン
◉踵骨の過剰な前傾
などメカニカルストレスを強めてしまう動作に繋がってしまいます。
距骨下関節というのは、
歩行時における立脚初期から中期にかけて少しだけ回内することで衝撃吸収をし、
中期から後期の蹴り出しで回外して剛性を高めるというのが役割です。
決して中間位でずっと固定されているのが良い状態ではありません。
まずは正しいニュートラルなポジションにあり、そこから必要な角度だけ動いてくれることが大事です。
回内にも回外にも適度に動く自由度は必要です。
- 距骨下関節のモビライゼーション
- 長腓骨筋、長趾屈筋、後脛骨筋の収縮促通
これらが非常に重要になります。
もちろん外側縦アーチや横アーチも要チェックですが、今回は後足部だけの話にしています。
過回内の改善は運動療法だけだと難しい
関節の動きの自由をつくってあげて、
支えるための筋肉の機能を上げる。
後足部の過回内の改善にはこれが重要ですが、
1つ問題があります。
時間がかかる…
後脛骨筋や腓骨筋や足部の内在筋は筋腹が小さいので、
収縮誘導するのがとても大変で、
十分に機能させるには毎日トレーニングをして整えていく必要があります。
これには足部をサポートをさせるインソールが欠かせません。
私のおすすめは、
徒手での可動性向上とアライメント修正
↓
運動療法での、動きの再学習と筋肉への刺激
↓
インソールで日常での動きの崩れの抑制
↓
インソールでの動きの再学習をしつつ、いい状態で筋促通のためのトレーニングを行う
これが一番理想かなと思っています。

日本足病学協会で大事にしている「モノ・カラダ・プランの法則」があります。
患者さんの痛みや機能改善させるためには
徒手療法や運動療法などの「カラダ」の視点
ライフスタイルややり方の調整などの「プラン」の視点
インソールやテーピング、コルセットなどの「モノ」の視点
があります。

もちろん我々セラピストは徒手療法や運動療法、物理療法などの「カラダ」の視点での治療がメインになることが多いかなと思います。
私もそうです。
ですが、それだけで直さなきゃいけないわけはないです。
むしろ方法はたくさんあった方が改善までのスピードも上がりますしスムーズです。
そのためには「カラダ」だけでなく、「モノ」「プラン」という視点からも積極的にアプローチを考えてあげることが大事になります。
今回の後足部の回内に゙関しては
特に徒手や運動だけだと時間もかかるため、積極的にモノの視点を活用していくことで、改善が飛躍的に早くなります。
そして後足部の回内の抑制なら、医療用矯正インソールであるフォームソティックス・メディカルがとても有効です。

このフォームソティックス・メディカルの良いところは、
踵部のヒールカップがしっかり踵骨を直立化させ、
そこから必要以上に傾かないようにできています。
また、内側縦アーチの補整もしっかりしているので、
後足部の過回内の患者さんのサポートには非常に有効です。
後足部のアライメントを整えた状態で運動療法や歩行を行うことで、
日常から意識せずに動きの補整ができ、必要な筋肉への刺激もできます。
今回の記事で、
後足部の過回内が様々な疾患に影響するほど厄介なものであることは理解できたでしょう。
そしてその過回内は徒手や運動療法だけでは改善しにくいので、
インソールでのサポートが重要であるということも理解できたと思います。
そんなときはフォームソティックス・メディカルを使ってください!
- シンスプリント
- 外反母趾
- 足底腱膜炎
- 扁平足/開張足
- モートン病
- アキレス腱周囲炎
- 腸脛靭帯炎
- 鵞足炎
- ジャンパーズニー
これらの疾患の大きな原因の1つとなっているが後足部の過回内。
この過回内の抑制は非常に重要です。
そのためにはインソールによるサポートが不可欠。
そのインソールの中でも、
フォームソティックス・メディカルは過回内の抑制にとても有効なインソールです。
是非積極的に使ってください!
▼フォームソティックス・メディカルとは?
日本最大規模となる1936名が認定され、
全国47都道府県704院で導入されている世界的なインソールです。(2023年10月現在)
足病学エビデンスに基づく世界的な矯正インソールであるフォームソティックス・メディカルは、
足病学先進国であるニュージーランド、オーストラリアでトップシェアであり、
矯正インソールの業界で唯一40以上の論文が発表されている、
エビデンスに基づく信頼性の高いインソールです。
フォームソティックス・メディカル取扱認定の詳細はこちらから