「歩行時のO脚が気になる」
「O脚のせいで膝が痛い」
下肢疾患の患者さんでこんな悩みを持って来院している人は多くないですか?
私がいた整形外科でも非常に多かったです
ですがそもそも
なんでO脚やX脚が良くないのか?
その理由などが良くわかっていませんでした・・・
(良くわかっている先生はすみません・・・笑)
現象としては
「あぁこれはO脚になってますねぇ」
「〇〇さん X脚になってますよ」
という感じにお伝えすることはあるかと思いますが
それだけだと
だからなんですか?
という感じですよね?
私はこれに気づくのに数年かかりました
(どんだけポンコツだよ!)
O脚にもX脚にも理由があり
それが良くないものなのかを知るだけで
どんなアプローチをしていけばいいかが分かるようになってきます!
これを読んでるあなたには
是非目の前の下肢疾患に悩む患者さんにより効果的なアプローチを提供してもらいたい
そのために今回は
O脚の改善戦略と必要なエクササイズについてお話していきます!
今さら聞けない下肢について知りたい!
もっと効果的なアプローチをしていきたい!
そんな人には今回の内容はお役に立てるかも知れません。
是非最後までお読みください!
なぜO脚とX脚が良くないのか?
これは理由が2つあります!
1つは見た目の問題。
やはり人間は美しい「脚」に憧れます。
美脚を作るために天敵なのがO脚とX脚。しかも治し方がよくわからないという人が多いのが現実です。
ちなみにO脚で毎日あるとくお尻の外側を多く使い、外側に出っ張ります。
X脚で歩くとふくらはぎの外側を多く使い、ふくらはぎが太くなります。
(X脚も外側にお尻が出っ張ります)
というわけで 「脚を細くした〜い!」の最初はO脚やX脚を修正してまっすぐにすることです。
2つ目は関節にかかる負担が大きくなることです。
脚が真っ直ぐついていないだけで余計な筋肉を使い、疲れてしまいます。
その状態が長引けば関節自体にも負担がかかり、腰・股関節・膝の痛みにつながります。
O脚X脚のチェック方法
見た目的にO脚っぽいなあ・・X脚っぽいなあ・・
となることはあっても確信が持てませんよね。
プロとしてはこれだけで判断はできません。
簡単に足のチェックをする方法をお伝えします。
1かかとをつけてつま先を20度くらい開いて立つ
2膝を曲げた時にO脚の人は膝が外側に、X脚の人は膝が内側に
これが簡単な方法です。
患者さんへのセルフチェックも含めた説明としてはこれで十分ではありますが
もう少し細かく専門的に原因を特定していくのであれば
1骨盤の前傾、後傾
2股関節の前捻角
3膝のQ-angle、下腿の外旋
4足関節内反、外反
この4つの評価を的確にする必要があります
この4つの中でも
現場レベルでは
骨盤の前傾、後傾
がかなり重要かなと感じています。
O脚とX脚は股関節なので、もちろん骨盤の運動は連鎖します。
・骨盤後傾タイプはO脚(骨盤後傾→股関節外旋)
・骨盤前傾タイプはX脚(骨盤前傾→股関節内旋)
になりやすいです。
そして骨盤の前傾・後傾は前捻角によっても影響されます。
大腿骨の前捻角が大きい:
骨盤前傾の代償をとり骨頭被覆率を大きくしようとする。X脚になりやすい。 股関節内旋筋が硬くなり、外旋筋力が低下する。(大転子が後方に位置して外旋筋群が短縮位になるから)
大腿骨の前捻角が小さい:
骨盤後傾の代償をとり骨頭被覆率を小さくしようとする。O脚になりやすい。
前捻角に関してはその人の骨の問題なので
徒手的にも運動的にも変えることは難しいです
ではどうすれば良いのか?
O脚改善のためのストレッチはどうのように行う?
O脚はシンプルに
「骨盤が後ろに傾いて、膝が外側に向いてしまう」
というのが特徴です。
もっと解剖学的に伝えると
・骨盤が後傾
・股関節が外旋(でも内旋している人もいる)
・大臀筋、外旋筋群が硬い
・股関節内転筋が弱い
になります!
つまりこの逆の運動をすれば良いということになります。
ですがO脚による変形性膝関節症の患者さんが多い大きな原因としては
骨盤後傾の姿勢になりやすいです
まずこの「骨盤後傾姿勢」を改善することがO脚改善の一番の近道になります。
現代人に多いSway back姿勢
・デスクワーク1日8時間を週5日
・ほとんど座りっぱなし
・パソコンとスマホを1日3時間以上触る
・デリバリーでご飯は届くし
・野菜やお米も畑を耕さなくても手に入る
といった現代人の超便利な環境が姿勢を作ると言っても過言ではありません。
姿勢は概ね分けて
- Sway back
- Flat back
- Lordsis
という3種類に分類されますが
その中でもスウェイバック姿勢というのは非常に多いです。
このスウェイバック姿勢のアライメントの特徴というのが
・頭部前方変位
・胸郭後方変位
・胸椎後弯増強
・腰椎前弯減少
・骨盤前方変位
・骨盤後傾
というものになります。
骨盤後傾姿勢の代表的な姿勢になります
スウェイバック姿勢の筋バランスの特徴としては
短縮しやすい筋肉:
大胸筋、腹筋群、ハムストリングス
弱化しやすい筋肉:
頚部屈筋群、僧帽筋下部、腹筋群、腸腰筋、脊柱起立筋
筋肉にまで落とし込めば
徒手的にも運動的にもアプローチが可能ですよね?
もちろん下肢そのものへの介入は当たり前に実施しますが
そもそもO脚姿勢を作り出しているのが日常に姿勢からであれば
その姿勢を変えるための運動療法も実施していかないと
またすぐに戻ってしまいます。
どんな運動療法が効果的なのか?
実際に私が現場でやっている内容を紹介します!
骨盤後傾を修正するエクササイズ
これらだけではありませんが
積極的に実施してもらっているエクササイズを抜粋させていただきました。
あくまで患部の治療は当たり前に実施している前提ですが
身体の根幹となる姿勢が崩れている状態では
O脚も強くなってしまい膝や股関節への負担も大きくなってしまいます。
是非姿勢全体をみて症状改善に繋がていただければと思います!
症状がなくても姿勢が気になる!
これから姿勢を崩さないために運動を続けていきたい
O脚にならないように運動をしていきたい!
そんな患者さんのためにあるのが 歩行トレーニングサービス walkeyですね!
まさに今回の内容がちょうど当てはまりますが
O脚にならずに綺麗に歩き続けられる身体を作るためにはwalkeyはとてもいい武器になります!
是非チェックしてみてください!