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足趾の違和感見逃していませんか?

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こんにちは!PTタイガーです。

患者さんからの訴えの中には、一見すると見逃しがちな症状が隠れていることもありますよね。

その一例が、足趾や足裏に現れる「じんじん」「ズキッ」という違和感や痛み。

例えば、50代の女性患者さんが「新しいヒールの靴を履き始めてから、足の付け根が痛い気がする」と訴えてきたとします。

一見すると靴ずれや筋膜炎が原因かな?と思うかもしれません。

でも、その痛みが特定の靴を履いている時だけ強まり、足趾を軽く押してみるとピリピリした感覚が走る…そんな症状がある場合、モートン神経腫を考慮する必要があります。

今回は、そんなモートン神経腫について、イラストと動画でわかりやすく解説していきます!

目次

モートン神経腫とは?

モートン神経腫は、足の中足骨間で神経が圧迫され、痛みやしびれが生じる疾患です。
特に第3-4趾間でよく発生しますが、症状が似た他の疾患と区別することが重要です。
この疾患の特徴は、靴を脱ぐことで痛みが和らぐ点や「足に石が挟まっているような感覚」が患者の典型的な訴えに含まれることです。

神経腫という名称ですが、腫瘍ではなく線維化が特徴で、神経周囲線維症を引き起こす疾患と言われています。

神経周囲線維症とは、神経周囲に線維組織が増殖し、神経を圧迫する状態を指します。
この線維化は、神経への圧力や反復刺激が原因で起こると考えられています。

さらに炎症を起こした関節包が神経を圧迫するとも考えられています。

解剖学的背景

モートン神経腫は、足底を走る総足底指神経が、中足骨頭間で圧迫されることで発生します。
特に、第3中足骨間腔が最も影響を受けやすい部位です。
これはイラストを見ていただくとわかりますが、内側足底神経と外側足底神経の両方の神経枝が集約するために起こりやすいと言われています。

発生要因とリスクファクター

モートン神経腫の発生要因は、神経への圧迫や反復刺激です。
ハイヒールや先の尖った靴を履くことで前足部への圧力が増加し、神経損傷を引き起こす可能性が示唆されています。

ここで動画を見てみましょう。
ハイヒールなどの先が細く、幅の合わない靴がいかに足部の構造へ影響するかが良くわかります。

また中年以降の女性に多いのも特徴です。

症状と患者の訴え

モートン神経腫の主な症状は、足裏の痛みです。
灼熱感や痛みなど、様々な感覚異常を訴える患者もいます。
痛みは、足裏、足趾、足背の順に局在することが多いと言われています。

治療方法

モートン神経腫の治療は、保存療法手術療法に分けられます。
一般的に手術療法は保存療法に効果が出なかった場合に検討されます。
ここでは、保存療法について解説していきますね。

主な保存療法は以下の5つです。

靴の変更: 幅広でつま先のゆとりのある靴を履く
矯正装具: 中足骨パッドや足底板の使用
薬物療法: 非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs) やステロイド注射
理学療法: マニピュレーションやモビライゼーション
体外衝撃波療法

中でも、まず最初に選択してもらいたいのは靴の変更です。
さらに、インソール。
この2つはモートン神経腫への対応としては必須だと私は考えています。

まあ、原因が靴であれば、靴を変えるのは当たり前ですよね。。。

ただし、ここで大事なのは、その人にあった靴・インソールを処方できるかどうか。

これは私たち臨床家の腕にかかっていますよね。

じゃあどうすれば靴やインソールについて学べるの?
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