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足部の可動域が痛み改善に重要な理由

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足関節の背屈制限や、足趾の背屈制限の改善は歩行の改善に重要である!

ということはあなたもなんとなく知っているでしょう。

しかしなぜそれが必要なのか?

具体的にわかりますか?

【後足部の過回内】

【足関節背屈制限】

【ウインドラステストでの足趾の背屈制限】

臨床の評価でこれらがわかると

ROMエクササイズやインソールでのアライメント修正をするでしょう。

もちろんそれが痛みを改善する大事な方法ではありますが、

果たしてそれをしっかり目的を考えて介入できていますでしょうか?

背屈ROMexを行う目的

過回内を修正する目的

足趾が使える状態にする目的

臨床現場ではこれらのなぜなんで?を考えて介入していく必要がありますよね?

このあたりはどうしても抜けがちだったりします。

私がそうでした。

当初はなんとなく

「可動域制限があるから改善しなきゃ」「回内しているから戻さなきゃ」

と考えて介入していました。

しかしこれでは介入する理由を患者さんにも答えられません。

患者さんとの信頼関係を築くためには、

どんなことにもなぜなんで?の説明ができなければなりません。

今回は

そんな足部への介入の目的を

「ロッカーファンクション」の視点から解説していきます。

ロッカーファンクションは

「歩行時に身体をなめらかに前進させるための回転軸のシステム」

複数の回転軸がそれぞれのタイミングで転がるように回転することで、

前方への推進や衝撃吸収をしてくれるという歩行においてとても重要なシステムです。

このロッカーファンクションの機能を崩さないようにすることが

足部に対して介入していく大きな理由です。

より細かく足部について学んでいきたい人

介入するときの「なぜなんで?」を理解したい人

是非最後までお読みください!

歩行におけるロッカーファンクション

まず、

歩行において足部は唯一地面と接する部位であり、

足部から上行性の運動連鎖が起こります。

なので、

歩行において足部は非常に重要な部位の1つというのはもはや言うまでもないですね。

そこで、何を考えるかと言うと、

ロッカーファンクションが1つのポイントになるということです。

ロッカーファンクションは以下に分けられます。

・ヒールロッカー(踵骨を軸とした回転)

・アンクルロッカー(距骨滑車を軸とした回転

・フォアフットロッカー(MP関節を軸とした回転

歩行では、

下降していこうとする身体質量を前方への推進力に変換することが必要です。

様々な要因が関与しますが、

踵や足関節、中足指節間関節が筋活動で制御されつつ、

運動連鎖していくことが機能的な歩行のために必要となります。

これらのロッカーファンクションが

どのように働きで

臨床ではどんなエラーが起きるのか

ヒールロッカー〜アンクルロッカー

イニシャルコンタクト(以下、IC)時、

距骨下関節は回内

へ誘導されます。

その後、

ローディングレスポンス(以下、LR)では、

運動連鎖により

距骨下関節回内→下腿内旋

へ誘導されます

(参考文献①)。

①**.May Q Liu et al : Muscle contributions to support and progression over a range of walking speeds. J Biomech. 2008;41(15):3243-52.**

このことから、

距骨下関節回内と下腿内旋の可動域が必要になり、

かつ、

IC→LRでその可動域を機能的に使えているかどうかを評価する必要があります。

ここでのエラーとして考えられるのは以下の2つです。

・可動域制限による距骨下回内、下腿内旋が誘導されない

・過可動性、筋機能不全よる距骨下回内、下腿内旋が過剰に起こる

→要するに足りないもしくは過剰かですね

そこでポイントとなるのが、

フットコアシステムというものです。

  • 足部内在筋・外在筋から成る active subsystem
  • アーチや足底腱膜、靭帯から成る passive subsystem
  • 筋腱や靭帯の受容器から成る neural subsystem

足部の機能を維持している大事なシステムで、

3つ合わせてフットコアシステムなんて言われたりしています。

その特徴は以下の5つです。

1.足部機能を高めてくれる

2.ダイナミックな活動により能動化

3.姿勢保持をしてくれる

4.歩行周期において推進力を作ってくれる

5.立位において基盤的な役割を成す

(参考文献②)

②**.Patrick O Mckeon et al : The foot core system: a new paradigm for understanding intrinsic foot muscle function. Br J Sports Med. 2015;49(5):290.**

臨床現場では

  • 足部内在筋を活性化し、外在筋の過剰な活動を抑制
  • アーチ機能の再建
  • 足底の受容器への適切な感覚入力

これらがポイントになります。

アンクルロッカー〜フォアフットロッカー

ミッドスタンス(以下、Mst)からターミナルスタンス(以下、Tst)は前足部へ荷重が加わっていき、

距骨下関節は回外、下腿は外旋

へ誘導されます。

LRで遠心性に伸張された下腿三頭筋と腓骨筋によって、

Mst→Tstで

距骨下関節が回外

へ誘導されるので、

両筋の遠心性収縮の活動ができることがポイントです。

それによって、

前脛骨筋が下腿を前方へ牽引し、

アンクルロッカーからフォアフットロッカーへと移行します。

ここでのエラーとして考えられるのは以下の4つ。

・下腿後面の遠心性収縮が上手く起こらない(筋肉の機能不全)

・前脛骨筋による下腿前傾が起こらず、底屈、下腿後傾が増強

・低アーチによってフォアフットロッカーへの移行が困難

・高アーチによる内在筋の不活性、外在筋の過活動

この時期に足部内在筋が機能することで、

適切なアーチを保ったままフォアフットロッカーへ移行できます。

それがないと、

前脛骨筋による下腿の牽引が起こらず足関節の背屈不十分で反張膝気味になったり、

遊脚期への推進力が不足してしまうことが考えられます(参考文献①)。

可動域制限、筋機能不全、アーチ低下

あなたが普段から評価している項目が

このような影響を引き起こしている可能性があるのです。

ROMエクササイズをする

ショートフットエクササイズをする

インソールを入れる

これらはロッカーファンクションのエラーを改善に繋がります。

ロッカーファンクションが正しく機能すれば代償なくスムーズに歩行をすることができます。

私達はそのために介入するのです。

足部内在筋への介入

IC→LRでエラーを起こさないことがその後の歩行周期にも影響するので、

まずはICを考えることは重要ですよね。

よくある内在筋への運動療法でタオルギャザーがあります。

あれは外在筋が優位に働きやすいので、

思考停止でタオルギャザーをするのはNGです。

内在筋のエビデンスを調べると、

歩行や片脚立位で足部内在筋は活性化、アーチ構造の維持、歩行時の推進力に関与していることが分かります。

なので、

タオルギャザーのような外在筋が優位になりやすい運動療法よりは、

歩行や片脚立位を行う中で活性化させていく方が良いと考えます。

(参考文献③)。

③**.Mckeon PO et al : The foot core system : a new paradigm for understanding intrinsic foot muscle function. Br J Sports Med. 2015;49:290.**

足趾の運動によるトレーニングで内在筋を働かせるというよりは、

足部の筋肉や骨アライメントを整えて体性感覚を高めることがポイントになります。

そのために、

内在筋が活性化しやすい状態を作ることが必要

だからインソールという環境は重要なのです!

フォームソティックス・メディカルが足部疾患の改善に非常に効果があるのは

このような視点でも介入しているからです。

私もこれを理解してから

より良い効果を出していくために

インソールという環境づくりを積極的に活用するようになりました。

これが理解できると

徒手療法や運動療法だけでなく

インソールをもっとうまく活用することができます。

ぜひ明日からチェックしてみてください!

そして、

内在筋が活性化しやすい環境も作ることができるフォームソティックス・メディカル

まだ無料トライアルを試していない人は是非お早めに!

目次

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