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外側に荷重が乗る時はどうすればいい??

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「インソールを入れても外側に荷重してしまう」

「外荷重のO脚が残ってしまう」

「インソールで回外方向になってしまっている?」

フォームソティックス・メディカルを使っていると たまにこのような質問をいただきます。

その質問
めっちゃわかります!

医療用矯正インソールとして
足部アライメントを整えるインソールとして非常に使いやすく効果も出しやすいインソールの1つが
フォームソティックス・メディカルになります。

特に後足部のアライメントの矯正に至っては
他のインソール以上に変化を出しやすいと現場レベルで私は感じています。

ポイントは「後足部の回内の抑制」というところなんですが

この回内の抑制、回外方向に足部を誘導するように感じられますが

そうではありません!

しかし

「フォームソティックス・メディカルを入れたいけど回外しそうだなぁ・・・」

「回内誘導が有効な人はどうしよう・・・」

「もともと回外している人は適応しないのかなぁ・・・」

と心配する声もたくさん聞きます。

実際に外側に荷重する人もいらっしゃいます。

ですがそれは原因が違うのです。

安心してフォームソティックス・メディカルを使ってもらえるように

今回は
外荷重になる原因と対策
そしてフォームソティックス・メディカルの後足部に対する効果

をお伝えしていきます。

歩行で外荷重が気になるような患者さんをみている方
インソールを入れると回外しそうで心配している方

そんな方は今回の記事はお役に立てると思いますので

是非最後までお読みください!

目次

外側荷重になる原因

そもそもなぜ外側荷重になるのか?

というところですが

  • ハムストリングスの機能不全
  • 腓骨筋の張力低下
  • 後足部の不安定性
  • 立方骨の下制
  • 骨盤の側方移動
  • 股関節のモーターコントロール不良

あたりが現場レベルで多くみかける要素ではあります。

これらにより

歩行立脚時に外側方向に荷重し、
そこから急激に内側に入ったり、そのまま外側に流れていったりと
足部の本来の重心移動の軌道をつくることができなくなります。

現代のライフスタイルから
長時間の座り姿勢によるデスクワークにより

骨盤後傾位の状態の継続
座面による長時間の圧の継続

これらが下肢体幹(多裂筋やハムストリングス、大殿筋)の機能不全や柔軟性低下を引き起こし
歩行のスムーズな前方移動から逸脱していっていると考えられます。

フォームソティックス・メディカルの後足部に対する効果

フォームソティックス・メディカルを入れると回外方向に誘導されるのではないか?

回内誘導のほうが動きが良くなる人を悪くするのではないか?

回外傾向の人には逆効果を与えるのではないか?

という質問に対してですが

結論から言うと

その心配はありません!

それは

フォームソティックス・メディカルが足部を回外方向に誘導するインソールではないからです!

フォームソティックス・メディカルの大きな効果の1つは

後足部を直立化させることです!

回内しているものを回外にしていくものではなく

回内でも回外でも、ヒールカップで後足部を直立にさせることが本当の効果です。

もちろん内側縦アーチの低下も含めて回内のほうが多いので、
回内足に対して大きな効果を発揮するとお伝えはしていますが

本来の効果は後足部をまっすぐにしてくれることにあります。

なので、

回外になりすぎることもありませんし

回外の人に逆効果になることもありません。

回内誘導のほうが動きが良くなるという声もありますが
それは入谷式足底板を活用されるセラピストの誘導の視点のため
物理的なアライメントを修正するという視点とは違う話になります。
(私自身が入谷式足底板を扱っていたので、誘導という視点も理解があります)

外側荷重改善は外側縦アーチの引き上げも欠かさずに!

外側荷重の改善には

後足部の直立化に加え
外側縦アーチの引き上げも重要になってきます!

外側縦アーチの評価は確立されていないので、私が現場レベルで使っているものを紹介します。

<臨床的評価>

  • 立方骨を足底から触れて明らかに触りやすい
  • 立方骨部分に圧痛がある
  • 小趾外転筋の硬さが触診でわかる
  • 立位で立方骨の下に指を入れると全く抜けない
  • 歩行時や片脚立位の時に外側への動揺が大きい
  • 第5列が過剰に背屈方向に不安定(小趾が浮いている)

これらの所見があれば、外側縦アーチの低下と捉えます。
外側荷重の歩行をしている人は上記のような所見がみられることが多いです。

客観的なデータがあったらぜひ教えてください…

<治療>

  • 立方骨挙上、5列底屈方向へのモビライゼーション
  • 距骨下関節回内方向へのモビライゼーション
  • 小趾外転筋のリリース、収縮促通
  • 短趾屈筋、小趾屈筋の収縮促通

動きを自由度を上げて、機能できるように収縮を促すという流れはどの関節でも一緒です。

外側荷重改善のためのエクササイズ

先ほどのおさらいですが

外側荷重の原因は

  • ハムストリングスの機能不全
  • 腓骨筋の張力低下
  • 後足部の不安定性
  • 立方骨の下制
  • 骨盤の側方移動
  • 股関節のモーターコントロール不良

上述しているように

立方骨パッドを入れることによる立方骨の挙上や
フォームソティックス・メディカルによるヒールカップでの後足部の直立化で
立方骨の下制と後足部の不安定性は抑えることが可能です。

これだけでも歩行はだいぶ変わります。
(フォームソティックス・メディカルを入れるだけで立脚時の外方動揺の軽減がはかれるケースは非常に多く経験しています)

ですが更にインソールの効果を最大限に発揮して、 下肢に負担のかからないスムーズな歩行を作り出すには
筋肉の張力を上げるためのトレーニングも必要になります!

私が現場で行うトレーニングに゙関しては、以下の4つは大事にしています

●ヒップリフト

●クラムシェル

●ローオブリークafir

④short foot exercise

外側荷重の人だけではないですが
現場レベルで言えばこの4つのトレーニングはほぼ必ず取り入れています。

外側荷重になるケースは多々出くわすと思います。

フォームソティックス・メディカルは、後足部の直立化をもってそれを抑える役割を持っています。

ですが、それだけだと限界がある場合もあるため

パッドで微調整をしたり、筋肉の張力や下肢体幹の柔軟性を上げて
よりインソールの効果を最大限発揮できるようにしていきましょう!

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