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下腿外旋症候群になる原因とは?

下腿外旋症候群改善のためのストレッチの写真
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変形性膝関節症や半月板損傷などの下肢疾患でよく見かけるのが
下腿の外旋
になります。

特にそれだけで痛みが違和感があるわけではないので
患者さん自身が気づくことはほとんどありません。

ですがセラピストからすると見逃してはいけないところになります。

膝関節は基本的にねじれない関節です。
もちろん膝伸展に伴い外旋するスクリューホームムーブメントはありますが、

基本的にはあまりねじれませんよね?

なのになぜ、ねじれてしまうのでしょうか?

あなたはその原因がわかりますか?

下腿の「ねじれ」によるストレスを考えることは膝をみる上でとても大切です。

そしてこのねじれに対して理解ができるようになると、
膝関節の治療により自信をもって臨めると思います。

私も最初は下腿の外旋に関して一切気にせずに治療をしていました。
「え? 膝って屈曲と伸展がメインの動きではないの?」
というような感じで・・・・(お恥ずかしい限りです・・・)

そんな私もこれがわかってから、膝疾患への介入がかなり楽になりました。
もう理解している人からすれば、何だよそんな当たり前のことを!と思うかもしれません。

今さら聞けない内容だからこそ、
改めて復習することで明日からの臨床がより楽しくなると思っています。

今回は
下腿外旋症候群の原因

についてお話していきます。

膝疾患をよりスムーズに改善させたい人
より貸疾患の見る視点を増やしていきたい人
膝疾患の治療で困っている人
そんな人にはお役に立てる内容かなと思います。

ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

下腿外旋症候群の原因は大きく3つ

下腿外旋症候群というのは
症候群と名はついているものの、特に疾患名ではないです。
(医師から病名を出されるわけではないです)

下腿が外旋方向に変異している状態のことです。

わかりやすい範囲で言えば
脛骨の隆起が膝蓋骨の下から外側にずれていればそれを疑うことができます。

減少を見つけることはそんなに難しくはないのですが
原因を探すのが難しいんですよね…..

原因が複数に絡んで、様々なパターンがあります。

ただ、

大切なことは局所を全体を考えていくことです。

数多くの下腿外旋症候群の患者さんの評価から、

考えられる原因を3種類に絞りました。

これ知ってるだけでもこれから膝関節をみるときの評価がスムーズです。

①大腿・下腿外側組織の滑走不全

②下腿内旋筋の出力低下

③knee-inや横すわりによる下腿の外旋(他関節の原因)

この3つだけ知っておいてください。

1つずつお話しますね。

そもそも下腿外旋症候群ってなに?

<下腿外旋症候群とは??>

①屈曲域での下腿外旋

伸展域でのわずかな下腿外旋

③伸展域での脛骨外方偏位を示す

①〜③を引き起こす下腿の状態。

膝OAは進行すると脛骨が外旋すると報告されています。

実際に下腿外旋症候群になると

1膝の可動域制限

2膝の痛み

3荷重・歩行時の膝のストレスの増大

などの問題に絡んできます。

実際に膝OAは「大腿骨に対する下腿の外旋」が認められています。(Saari,2005)

**Knee kinematics in medial arthrosis. Dynamic radiostereometry during active extension and weight-bearing – PubMed** We studied the kinematics of the knee during weight-bearing a pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

つまり、

下腿の外旋がある場合はしっかりと修正しておくことで、

痛みや可動域制限の改善につながるということになります。

①大腿・下腿外側組織の滑走不全

大腿二頭筋

腓骨神経

腓骨筋

膝窩筋

外側側副靭帯

このあたりの大腿の外側の組織が癒着して、

滑走不全を引き起こすことが問題になります。

上記の筋肉が下腿を外側に引っ張ることで「下腿外旋」のアライメントが完成します。

②下腿内旋筋の出力低下

下腿を内旋させる直接の筋肉は屈曲位と伸展位で分けましょう。

<膝伸展位からの下腿内旋>

・膝窩筋(膝伸展位からの下腿内旋)

<膝屈曲位からの下腿内旋>

・薄筋・縫工筋・半腱様筋・半膜様筋

「これらの筋出力が弱くなっている」

or

「力が出にくいアライメントになっている」

このような可能性があります。

③knee-inや横すわりによる下腿の外旋(他関節の原因)

これは局所的ではなく、

ちょっと俯瞰してみた時の「なんで大腿外側の癒着や内旋筋力が低下するの?」

という根本の部分です。

例えば

1knee-in(膝が内側に入り、下腿は相対的に外旋)

2横座りの習慣がある(膝が内側に入り、下腿は相対的に外旋)

など

では、

「なぜknee-inや横座りの習慣があるのか?」

をさらにひもとくと、

1knee-in→足関節の扁平足、股関節外旋筋力低下

2横座り→骨盤前傾位、股関節の前捻角が大きい、股関節外旋筋力低下

などが考えられますよね?

(ここにはさまざまなパターンがあるので、絶対これ!とは言い切れません。例えば足関節のハイアーチで下腿が外旋する人もいれば、扁平足で外旋する人もいます。)

ということは、

1下腿外旋の局所的な問題点

2その原因になっている根本の問題点

の2つにアプローチが必要になるということですね。

どちらか一方だとすぐに戻ってしまいます。

そりゃ昔の自分の治療でなかなか治りが悪かったわけです…笑

次回はこれらの評価と治療戦力についてお話していきます。

今回の内容だけでも、膝の治療に関して少し明確になるかなと思いますので、

明日から「下腿外旋」要チェックです!

下腿外旋に対するエクササイズの例

この足病学ブログをチェックしてくださっている方は
よく見かけるエクササイズかなと思います。

もちろん様々なエクササイズ、運動療法、ストレッチが存在しますが
それがどこにどのように効くのかを理解しておくことで
いろんな疾患に活用することができます。

これまでの運動療法を見返しつつ
あ、このエクササイズって、こういった場面にも使えるのか!
といろいろ活用してみてください。

特に膝関節疾患で多いのが
臀部から大腿外側、下腿にかけての滑走不良になります。

それらを戻してあげることで
外旋方向に動かす張力は改善できます。

そこから内旋方面に動かす運動療法を入れてあげることで
スクリューホームムーブメントも改善し、膝関節の屈伸もよりスムーズになります。

もちろん徒手療法で動かすことが多いですが
歩行時のアライメントも重要になりますので
インソール療法も非常に有効な手です。

医療用矯正インソールであるフォームソティックス・メディカルは
偏位した下肢のアライメントを修正することに最も優れたインソールのため
下腿外旋のような動きを抑制するにはとても有効です。

徒手療法、運動療法に加え、最後にインソールで整えてあげられれば
痛みのない状態を悉皆維持させることが期待できます。
(私もだいたいこの方法で進めています)

まだインソール療法が試せてない方は
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