インソール処方したけど、もうちょっとだけ動きの改善をしたいなぁ
足部のアライメントは改善できたけど、他にどこを改善するとより良くなるのか?
臨床現場でこのように思ったことはありませんか?
インソールに慣れてくると、
インソールで患者さんの動きの改善ができるようになり満足度も上がります。
あとちょっと良くなれば完璧なんだけどなぁ
歩行を見ているといつも私は思っていたことでした。
インソールである程度動きが良くなったので、この後に何をすれば良いのか
より動きを良くするにはどうすれば良いのかがわからないこともありました。
特に陸上競技のようにインソールが入らないスパイクなどを使う競技の場合、
練習用シューズにインソールを入れて動きを補正させ、
スパイクを使用するようなレースに耐えられるフィジカルにしてあげることが必要です。
個別に様々なトレーニングは必要ですが、
どんなスポーツ選手でも、どんな患者さんでも確実に行っているトレーニングがありました。
インソール処方と合わせてこのトレーニングを行うと、
インソールの効果も最大限に発揮され、身体の崩れも軽減しパフォーマンスも上がってきました。
このトレーニングを行えば必ずパフォーマンスが上がるというわけではないですが、
動きが改善されたり、パフォーマンスが上がった人は必ずやっていた内容になります。
今回は
インソールの処方と同時にその効果を最大限に引き上げるためのトレーニングについてお話します。
インソールに加えて運動療法もどんどん取り入れていきたい人
インソール処方後にあとちょっと動きを良くしたいと思っている人
是非最後までお読み下さい!
インソールは良い動きを導くための土台
フォームソティックス・メディカルをはじめとするインソールは
足部からアライメントや動きを整えてくれるアイテムの一つです。
多くの人が足部の過回内やアーチ低下から歩行時に横ブレが生じ、
それが繰り返されることでメカニカルストレスがかかり続け痛みに繋がります。
しかしこれは崩れないようにするための土台であるので
インソールを入れる=筋力が上がる
ではありません!
確かにアライメントが改善されれば、正しく機能する筋肉も増えるため、
機能不全の改善も期待は十分できます。
しかし、
直接的に刺激を入れて張力を戻してあげないと機能しない筋肉もあります。
アライメントを戻すだけでは完璧にはよくならないのです。
張力や柔軟性が低下した状態では、
インソールも最大の効果を引き出せません。
インソールという土台は
その上に乗る身体の機能が発揮できることで最も効果を発揮し、良い動きを導いてくれるのです。
ではそのための身体の機能というのは何が大事なのか?
重要なのはクロスサポートメカニズム
足部にはアーチを支える重要な役割を持つシステムがあることをご存知ですか?
後脛骨筋と長腓骨筋の遠位が足底で交差してアーチを保持してくれるシステム。
それがクロスサポートメカニズムです。
![](https://podiatry.tokyo/wp-content/uploads/2023/12/2023-12-23-22.42.45.jpg)
アーチだけではありません!
内側外側から足底に向かって筋肉が走っているので、距骨下関節の動きの安定にも機能しています。
このクロスサポートメカニズムは、
後脛骨筋機能不全や足関節捻挫からの腓骨筋機能不全などが原因で機能が落ちてしまいます。
後足部過回内がある患者さんはクロスサポートメカニズムも機能できていない状態が多いです。
もちろんインソールを入れることでアーチは引き上がりますが、
このクロスサポートメカニズムの機能はそれだけでは戻りにくいのです。
インソールを入れたのになぜか距骨下関節の不安定性が強いなぁ
そんな経験をたくさんしてきた私ですが、最初はこれに気づけませんでした。
インソールは下からアーチを持ち上げたり、踵骨を直立化してくれますが、
それだけでは後脛骨筋や腓骨筋の張力は戻らないためクロスサポートメカニズムも弱いままです。
この機能を戻すためには、後脛骨筋や腓骨筋の張力を運動療法で戻すしかありません。
ではそれをどのように行えば良いのか?
ポイントはハムストリングス
今回特に大事なポイントになるのが腓骨筋へのアプローチです。
腓骨筋は捻挫の既往や後足部過回内だけでなく、
長時間の座位でのデスクワークによるハムストリングスと多裂筋の柔軟性低下からも機能不全を起こしやすい筋肉です。
もちろん遠位で付着している後脛骨筋は
腓骨筋の張力が低下すれば同様に張力が低下してしまいます。
そんな腓骨筋の張力を戻すにはどうすればよいのか?
直接的に収縮を促すのは結構難しいです。
私も試してみましたが難しいです。
なので、
最もやりやすい方法として、ハムストリングスの収縮の促通をおすすめします。
なぜハムストリングスなのか?
腓骨筋というのはハムストリングスの一つである大腿二頭筋と繋がっており、大腿二頭筋は多裂筋とも繋がっています。
ハムストリングスは大きな筋肉なので、トレーニングもしやすいですし、バリエーションも豊富です。
実際にハムストリングスの直接的な収縮運動を行ってみると、
腓骨筋の張力が上がり外果のポジションも変化することが確認できます。(ぜひやってみてください!)
ハムストリングスは長時間の座位で潰れやすい上、
骨盤後傾していると連結している多裂筋も機能不全が起こるので、
全体的に機能不全になりやすい筋肉のため、積極的に刺激を入れておく必要のある筋肉です。
ハムストリングスの機能低下は姿勢不良だけでなく、足部機能の低下にも繋がるということです。
ハムストリングスの収縮方法はどんな方法でもOKです!
MMT形式のような収縮運動でもいいですし、ヒップリフトでもOKです。
10回やってみるだけで片脚立位での足部の安定性も変化します。
それだけ影響も大きいのです。
そして、ハムストリングスを介して張力を上げた状態なら、クロスサポートメカニズムも機能しやすくなり、
距骨下関節の安定性、足底アーチの支えも向上します。
土台であるインソールによるアライメント誘導と合わさることで最も負荷の少ない動きを得ることができます。
ぜひインソールを入れる際には、
クロスサポートメカニズムの機能も考えてハムストリングスのトレーニングも同時に加えてみてください。
インソールを入れるだけとはまた大きく変わってくると思いますよ。
もちろん土台となるインソールは必須になるので、
また土台を手に入れられてない人は、無料トライアルに是非申し込みを!
▼フォームソティックス・メディカルとは?
日本最大規模となる1936名が認定され、
全国47都道府県704院で導入されている世界的なインソールです。(2023年10月現在)
足病学エビデンスに基づく世界的な矯正インソールであるフォームソティックス・メディカルは、
足病学先進国であるニュージーランド、オーストラリアでトップシェアであり、
矯正インソールの業界で唯一40以上の論文が発表されている、
エビデンスに基づく信頼性の高いインソールです。
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