こんにちは 理学療法士の石田ゆうやです。
歩行分析が大事なのはわかるけど、
歩行できるスペースがないしなぁ
そんな悩みはありませんか?
個人でサロンを経営している先生だと、
しっかり歩行分析ができるだけのスペースがなかなか用意できないこともあります。
せっかく歩行分析の勉強したのに普段の臨床で実践できない。
それではもったいないですよね?
安心してください!
歩行分析をするためのスペースが無くても、
歩行動作の癖を評価することは可能です。
スペースが確保できなかったり、簡易的に確認したい時に実施できる
「その場でできる動作分析」
その中でも今回は
片脚立位
こちらを紹介したいと思います。
その場でできる動作評価でもいろいろな情報がわかるので、
明日からの臨床評価の引き出しが更に増えるはずです。
動作分析を分解すると…
その場から動かない静的評価でも、歩行を含めて身体機能を把握することは十分にできます。
- 片脚立位
- 立位体前屈
- スクワット動作
- ランジ
- ヒップローテーション
- 足踏み
大体この6つから様々な情報を得ることができます。
歩行だけではありません。
これらの評価から日常動作においてどこに負担がかかっていて、どんな癖がでているのかというのを予測することができます。
そしてセルフアセスメントとして患者さん本人も割と実感しやすい内容であることも重要なポイントです。
セルフトレーニング後や運動指導後の変化として「自分自身もどう変わったのかを実感できる」ほうが、
もちろん納得もしやすいですし継続もしやすいですよね?
今回はその中でもイメージも一番しやすい片脚立位にフォーカスを当てたいと思います。
片脚立位はなぜ大事なの?
普段の治療の中でも、
なんとなく片脚立位をみることってありませんか?
バランスをみるというのが主な目的になると思います。
もちろんそれも正解です。
それ以外にも片脚立位からはいろいろな情報を得ることができます。
- 立脚相の安定性(特に立脚中期)
- 骨盤の偏位の程度
- 足部の内方外方傾斜の程度
- 上部体幹でのコントロールなのか、足部でのコントロールなのか
特に歩行においては、立脚中期(ミッドスタンス)のタイミングと大きく関係します。
歩行は立脚中期において、
「重心が最も高い位置になり、体幹が支持基底面のど真ん中にあること」
が必要不可欠です。
この状態だと関節や筋肉にかかるメカニカルストレスは少ない状態です。
逆に言えば片脚立位が崩れている場合は、立脚中期において確実にエラーが起きています。
重心が最も高い位置になかったり、体幹が支持基底面のど真ん中ではないことから、
下肢へのメカニカルストレスが強くなってしまいます。
片脚立位をみるポイント
各動作も歩行も一緒なのですが、
まずどこから見れば良いのかというと、
痛みがあるところ(患部)をみてください。
必ず動きに偏位があるはずです。
基本的に動作をみるときは患部からみましょう。
これは基本になるので憶えておくと良いです。
そこから隣接する関節を確認します。
多くは隣接した関節に偏位があることが多いです。
特に片脚立位において注目しておきたい部分としては、
骨盤がしっかり中間位で立っていない
体幹が支持基底面の中央にない
重心が高い位置にない
この状態だと、必ず歩行でもエラーが起きています。
特に下肢のどこかにメカニカルストレスがかかっているはずです。
慣れてくると、
歩行をみなくても、片脚立位の状態をみるだけで歩行の想像ができます。
その上でどこにアプローチするのが良いのかを考えていきます。
歩行時痛がある人、動きを変えたい人は歩行分析をする前に片脚立位の確認をしてもいいでしょう。
恐らく歩行ではこうなっているだろうという予測ができるようになります。
もちろん実際に歩行をしっかり見ることができれば一番いいですが、
どうしてもスペースの関係でみることができないケースも多いと思います。
なので、
このように歩行につながる動作を一つ一つピックアップして、
その動作から悪い癖や偏位を探ってみましょう。
あなたがもし片脚立位をチェックをした時に、
「不安定かどうか」
だけしかチェックしてなかったのであれば、
明日からより多くの情報を手に入れることができるでしょう。
是非やってみてください。
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