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なんでFPIが大事なの?

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「FPIって臨床現場にどうやって使うといいの?」

「FPI評価から次のアプローチに展開できない」

「FPIってインソールを導入するためにしか使えない?」

フォームソティックス・メディカルの認定講習会では

度々このような質問をいただきます。

よくわかります・・・

医療用矯正インソールであるフォームソティックス・メディカルを処方していく上で
評価として使っていくのがFoot Posture Index(以後FPI)になります。

これを活用することで

足部のアライメント不良を数値で理解してもらいやすく

インソールの必要性を伝えやすくなります。

海外の足病医も実施するワールドスタンダードな評価のため
足部疾患をみていく先生には積極的に取り入れてほしい評価になるのですが

いかんせん
その評価結果から他にどのように展開していけばいいかわからないという声をたくさんいただきます。

ちょうど先日の認定講習会でもそうでした・・・

せっかく評価をするんだから

他のアプローチにも応用していきたいですよね?

私もFPIの評価から

「この評価結果ならこうなっているのではないか?」

と考えられるようになってから

インソールだけでなくほかの展開もできるようになりましたし
患者さんやアスリートへの説明もより深みが増しました。

今回は

FPIから他にどのように展開できるのか?

ということをお伝えしていこうと思います。

特に今回は

フォームソティックス・メディカルを取り扱えるようになってまだ間もない先生には
特にチェックいただけるとお役に立てる内容になります。

ぜひ最後までお読みください!

目次

Foot Posture Indexのおさらい

まずはFPIのおさらいですね

Foot Posture Indexは

最近ではFPI-6という形がメジャーかもしれませんが
日本足病学協会で主に活用しているのは以下の4つですね

①内側縦アーチの落ち込み

②距骨頭の内方移動

③踵骨の傾き

④前足部の外転

もちろん他の部分の評価も大事になりますが
この4つがまず評価できておけば全然大丈夫です!

一応これらの評価の目的は

後足部の回内か回外かを評価するものになります。

全体の約7割の人が足部回内しており
それが様々な下肢疾患の原因になっているため

まずは回内かどうかをチェックすることは

インソール療法も含めてアプローチしていく上で必ずチェックしておきたいところです。

その中でも

臨床現場で特にここは大事にしたいというところがあります。

私個人的には足部疾患の改善や歩行改善における肝だと思っているところの一つです。

それはなんなのか?

個人的に大事だと思っているのはFPI2

FPIというのは数種類に項目から出される点数で決まるものなので
1つの評価の数字で判断するものではありません。

ですが、FPI2の距骨の内方移動のチェックに関しては

アライメントチェックなので、距骨の状態そのものは事実としてわかります。

これが+2点方向であれば

明らかに距骨が内方に移動していますよね。

回内かどうかはすべての評価をしないと確定はできないですが
距骨が内方に移動しているかどうかはFPI2をみればわかります。

この距骨の内方移動ですが

回内かどうかの判断基準の一つとだけしかとらえないのは

実はもったいないことです!

距骨が内方移動していると、動作としてはどうなるでしょうか?

まずは足関節の背屈に制限が出ますよね?

足関節の背屈には距骨の後方滑走が必要になります

距骨には筋肉は付着していないので
足部のアライメントによってしか動きの調整ができません。

内方移動していると後方滑走ができなくなり、
結果的に背屈制限となってしまうのです。

この背屈制限、歩行にはとても厄介なものになります。

この足病学ブログでもお伝えしていることですが

歩行時における各関節の大事な動きの中に
足関節背屈というのがあります。

背屈ができないと
立脚中期から後期にかけて前方に推進ができず
足部や膝、股関節での代償動作が起きてしまいます。

ランジ動作やパワーポジションでも同じことが言えますよね?

背屈が伴う動作というのは実は結構多いので、それらすべてに影響を与え
代償動作を繰り返すことで別な部位に障害が起こります。

前述しましたが

距骨は筋肉が付着していないため
意識的な動きやストレッチなどでは背屈の可動域を上げるというのは少し難しいです。

フォームソティックス・メディカルがなぜ効果があるのかといえば
この崩れた距骨のアライメントを戻すことができるからです。

私はこの効果だけでもフォームソティックス・メディカルを使う価値があると思っています。

いろいろな要素はありますが

フォームソティックス・メディカルの上に乗ると
しゃがみ込みが楽になるというケースが多いです。

これは距骨を含めた背屈に伴う要素をしっかりクリアできるようにしてくれるからです。

下肢疾患で来院してくる患者さんに背屈制限多くないですか?

しかもストレッチではなかなか改善しないケース多くないですか?

多くの患者さんは後足部の崩れで距骨が内方移動することで
距骨下関節の機能不全が起きているからです。

これをFPI2をチェックした時点で

「あれ、これは背屈制限出てるだろうなぁ」

「 これは外転で代償していそうだなぁ」

「踏み込みのときに痛みが出るのってこれの影響じゃないか?」

という風に色々を想像することができます。

繰り返しお伝えします!

FPI2の距骨の内方移動評価

めちゃくちゃ大事です!

これはチェックして! 外果の落ち込み

これはよく認定講習会中に私が話していることですが

FPI1や2で実際に足部に触れると思いますが

そのタイミングで同時にチェックしてほしいところがあります!

外果のポジションです

基本的に外果は内果に対してやや下方に位置しています。

しかし、

左右でチェックしてみると患側は外果と内果の距離が遠いケースがあります。

腓骨が下方に落ちているということです。

これは左右差を見てみてると結構よく分かります。

どれくらい落ちているから駄目という指標はないので
主観での評価となってしまいますが
患側側には多く見られるアライメントです。

これは何が問題になるかというと

外果が下に落ちるということは

脛骨と腓骨との位置関係が変わってしまうということです。

要するに

脛腓間のアライメントが崩れてしまうということです

脛腓間のアライメントが崩れると何が問題かといえ
距骨下関節ですよね?

距骨が脛腓間に入り込むことで
足関節は背屈という動きを取ります。

距骨が入りこまなければ
背屈制限となってしまいます。

FPI2と同じく

距骨の後方滑走ができないことで背屈制限となり
歩行時の代償動作が大きくなってしまいます。

なぜ腓骨が下方に下がるのか?

様々な原因がありますが

一つ大きな原因となっているのが
長腓骨筋の張力低下です。

長腓骨筋は外果を下から支えてくれている筋肉です。

その張力が低下するということは
支えがなくなり腓骨が下に落ちてきてしまうことに繋がります。

ただ、いきなり腓骨筋が機能不全になることなんてないわけで

更に遡ると、
長腓骨筋に連結しているのはハムストリングスです。

ハムストリングスはデスクワーカーなら長時間の座圧により機能不全を起こしやすいです。

ハムストリングスの張力低下は連結している長腓骨筋の機能不全にも繋がります。

せっかくフォームソティックス・メディカルで
踵骨から距骨のアライメントを整えようとしても
腓骨のアライメントが崩れていると
背屈制限が改善されません。

このあたりはインソールに加えて運動療法で張力を改善させてあげることで
より背屈制限になりにくい環境になります。

FPIを見るタイミングで一緒に見てしまえば簡単にわかることなので
これは必ずチェックをしておきましょう!

フォームソティックス・メディカルの認定講習会では

FPI評価の流れなども実際にしっかりやっていきます!

もちろん知識的なところや臨床スキル的なところは事前学習動画でがっつりやるので
当日はコミュニケーションも含めた流れをしっかりできるようになることを目的としています。

その中でもこのFPIの実技の時間はめちゃくちゃ価値があります。

普段なかなか足をじっくり触れたり評価する時間はないでしょう。
特に距骨の内方移動の評価はしっかり触れられることがポイントなので
認定講習会中参加者全員の足を触ってアライメント評価できるということは
セラピストとしても大幅にスキルアップに繋がります。

そしてFPIから導き出せる評価から
どんな負担がかかったりどんな代償動作が出てくるのを理解することができれば
ご自身の持っている徒手療法スキル、運動療法スキル、そして新たに加わるインソールスキルで
より多くの下肢疾患の改善ができると思います。

認定講習会中に臨床の質問をたくさんいただくのですが

FPIの理解が深まると臨床の幅が大きく広がるというお声もいただきます。
(もちろんわからないことがあればいつでも公式LINEで相談することもできます!)

私も最初は歩行動作評価は得意でそこまでFPIに関しては深めていなかったのですが
最近はこのFPIからいろいろなことをがわかるようになってきたので
ぜひ今後も臨床での気付きなどもお伝えしていきますね。

インソール療法を学ぶということは

アプローチ方法が増えるということだけでなく
評価する視点も大きく広がります。

特にFPIは

すぐできる!
誰でもできる!
いろんな応用が効く!

というめちゃくちゃ便利な評価です。
(足病医がなぜこの評価を大事にしているのかがやっとわかってきたところです)

そんな足部疾患に対しての新たなアプローチや評価をがっつりやりたいという方は
ぜひフォームソティックス・メディカルをチェックしてみてください!

既に認定されている先生は
改めてFPIを臨床で活用してみてください!

臨床がとても楽しくなりますよ!

▼フォームソティックス・メディカルとは?

日本最大規模となる1936名が認定され、

全国47都道府県704院で導入されている世界的なインソールです。(2023年10月現在)

足病学エビデンスに基づく世界的な矯正インソールであるフォームソティックス・メディカルは、

足病学先進国であるニュージーランド、オーストラリアでトップシェアであり、

矯正インソールの業界で唯一40以上の論文が発表されている、

エビデンスに基づく信頼性の高いインソールです。

フォームソティックス・メディカル取扱認定の詳細はこちらから

  • 足病医学に基づく確かな治療効果
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