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膝痛や歩行を改善させるためにはどこを動かす?

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「膝痛を改善させるために膝だけ動かしても足りないよなぁ」

「でも股関節をどう動かすのが良いんだろう」

「どんなエクササイズをすると変化させられるんだろう」

膝の症状がある人というのは
足部はもちろんのこと、股関節にもエラーがあります。

変形性膝関節症で悩んでいる患者さんは股関節にエラーがある人が非常に多いです。

あなたのもとにも膝痛で悩む患者さんがたくさん来ているでしょう。

インソールで足部のアライメントを整えることはできたけど、
まだ歩行時に痛みが残っている。

大体多くは股関節の可動域にまだ制限があることが多いです。

でも股関節の可動域改善って意外と難しいよなぁ

足部の知識は深まってきたけど、股関節はわからないなぁ

そんなことを思ったことはありませんか?

変形性膝関節症をはじめとした膝関節疾患というのは、

いきなり膝が壊れるということはありません。

基本的には

膝関節疾患の多くは、足関節や股関節のような動きを制御するための関節の機能不全から起こります。

特に股関節というのは可動域制限があると容易に代償動作が起こり他の部位に余計なストレスが掛かります。

今回は

膝痛に悩む患者さんのための股関節の可動域改善についてお話します。

足部は安定してより歩行を良くしたい
股関節の動きをもう少し良くしていきたい
どんなアプローチが必要かを知りたい

そんな人は今回の内容はお役に立てるかなと思います。

是非最後までお読みください!

目次

股関節の制限は歩行に大きな影響を及ぼす

股関節の可動域が制限されると歩行に大きな影響が出るという例を出すと

歩行において立脚中期から後期というのは、

蹴り出すフェーズにあるので、股関節は伸展する必要があります。

この伸展に制限がある場合、外転外旋や内転内旋などの代償で前に進むしかありません。

初期から中期にかけても

股関節はやや外旋位から内旋をします。

これは大腿骨に対して寛骨が動いているイメージです。
大腿骨そのものが回旋するのではなく、寛骨が動いているのです!

この動きに制限があると、骨盤の側方移動や股関節外転での代償動作が起こります。

代償動作が起こるということは、

当然アライメントも崩れるので、膝関節の内反や外反にも繋がります。

このような代償動作を起こさず負担の少ない歩行をするため、股関節の可動域は十分に確保しておく必要があります。

これは歩行分析が苦手な人はちょっと分かりづらいところではありますが

【片脚立位】を見てもらえれば大丈夫です

股関節の伸展制限がある場合
その大半は片脚立位で股関節がまっすぐ伸びず、横方向への代償が入ったり、骨盤後傾していたりします。
(特に変形性膝関節痛の人には多い印象です)

もちろん地面についているのは足部なので
足部からの影響もあるということを認識しつつ、
股関節の可動域制限の可能性もあると認識しておくと、その後の評価もスムーズになります。

私の場合は

片脚立位に代償があったり横ブレがあれば
その後必ず股関節屈曲伸展、内外旋の可動域をチェックするようにしています。
(だいたいどこかに制限あります)

股関節の可動域制限因子は大きく2つに分けられる

ではその股関節の可動域制限の因子はなんなのか?

大きく2つに分けられます

①骨盤の可動性の問題

②大腿骨に付着している軟部組織の問題

もちろん他には

前捻角や臼蓋形成不全、骨棘や大腿骨頭の扁平化などの要素もありますが、

まずは上記の2つで考えましょう。

多くの人は股関節のROMを行うと、②の「大腿骨に付着している軟部組織の問題」を考えます。

もちろんこれも大きな要素ですが、①の「骨盤の可動性の問題」も重要なのです。

私も最初は②ばかりを考えていましたが、①の要素も考えるようになると、

だいぶ可動域制限の改善がスムーズになりました。

この2つの要素の問題の因子を明確にしていきましょう!

骨盤の可動性の問題

股関節の動きというのは、寛骨と大腿骨によって成り立ちますが、

大腿骨だけが動きが良くても、受け皿である寛骨の動きが少なければ、

股関節の可動域は狭くなります。

この骨盤(寛骨)の制限の因子を書き出してみます!

<骨盤が前傾できない因子>

  • 腸腰筋の筋力低下
  • 多裂筋の筋力低下
  • ハムストリングスの柔軟性低下
  • 腹直筋の柔軟性低下
  • 臀筋群の柔軟性低下

<骨盤が後傾できない因子>

  • 多裂筋の柔軟性低下
  • 腸腰筋の柔軟性低下

骨盤周りは特にデスクワークを中心にして働かれている人は上記の筋肉の機能不全が起こりやすいです。

そのため、骨盤の動きが出せず股関節の可動制限や腰椎への負荷がかかります。

続いて大腿骨に付着している軟部組織についてです。

大腿骨に付着している軟部組織の問題

こちらの方が多くの人が馴染みがあると思います。

いわゆるROMの動きでの制限です。

<屈曲の制限因子>

大殿筋、中殿筋、ハムストリングス、梨状筋、多裂筋

<伸展の制限因子>

腸腰筋、大腿直筋、縫工筋、大腿筋膜張筋、外側広筋

<外転の制限因子>

恥骨筋、大内転筋、長内転筋、縫工筋、内側ハムストリングス

<内転の制限因子>

中殿筋、大殿筋、大腿筋膜張筋

<外旋の制限因子>

小臀筋、大腿筋膜張筋

<内旋の制限因子>

深層外旋筋群

ではこれらの因子をどうすれば良いのか?

基本的にはストレッチで柔軟性を上げてください。

「動かない方向に動かす」そうすることで制限されている動きが徐々にでてきます。

(もちろん痛みと相談です)

関節モビライゼーションでも組織間リリースでも基本的には何でも良いですが、

しっかり行きたい方向に動いてくれることが大事です。

そして今回は特に歩行で重要な

股関節伸展と回旋についての対策についてお話します!

股関節伸展・回旋制限の改善方法

<股関節伸展制限>

股関節伸展制限の因子は付け根に付着する軟部組織です。

伸展動作は脊柱・骨盤の全体的な反りが大事になります。

そのため、胸郭と骨盤を繋いでいる腹直筋の柔軟性は問題です。

そこから腸腰筋や大腿直筋を伸ばしてあげることで付け根の伸張性が上がります。

  • 脊柱全体の伸展運動
  • 股関節と胸郭の伸展

<股関節回旋制限>

股関節の回旋制限の因子に関しては、臀部と骨盤外側に付着する軟部組織なので、

徒手的にリリースすることも多いです。(特に大腿筋膜張筋)

そして股関節は球関節なので、「できるだけ色んな方向で動かす」ということが重要です。

ストレッチも全方向に伸ばすようにすると回旋可動域は変わりやすいです。

  • 股関節の屈曲位で外旋・内旋
  • 股関節の伸展位で外旋・内旋

このように色んな肢位で回旋を加えることで全方向に動かすことができます。

まずは股関節伸展と回旋の可動域が改善するだけでも歩行の動きは変化します。

変形が強い人は難しいですが、グレードの低い変形性膝関節症に゙関しては

股関節の動きを整えるだけで歩行時痛が軽減できるケースもたくさんあります。

特に足部のアライメントをインソールで整え
股関節の可動域を改善させれば
歩行時の内反や外反のような負荷がかなり軽減されます。

もちろんそこに支えるための筋力などモーターコントロールも必要にはなりますが、

柔軟性を改善させるだけで動きは変化し、動きが変化することで痛みも変化するため、

患部への介入の後には優先的にやっておきたい内容です。

もちろん股関節だけではいけませんよ!

足部のアライメントが整っていなければ股関節の動きも悪くなります。

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