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まっすぐ立つために必要な要素とは?

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患者さんの評価をする際に

立位評価

は必ず行うでしょう。

そして患者さんにこう指示するでしょう。

「こちらに真っすぐ立ってください」

写真を撮る時や人前で話す時でもそうですが、

できるだけ「まっすぐ立とう」と思って立つ人は少なくないはず。

ですが、
まっすぐ立つというのは意外と難しいことで、

多くの患者さんはセラピストに

「どうやって立つのが良いの?」

「私まっすぐ立ててますか?」

なんて質問をします。

あなたもそんな質問をされたことがあるかもしれません。

私もこれまでなんども質問されてきた質問です。

あなたはこの質問にどのように答えていますか?

患者さんにどう説明したらうまく理解してくれるだろうか?

と悩んでいる人がいらっしゃったら、この記事はお役に立てると思います。

そもそもなんでまっすぐ立てなきゃいけないのか?

まっすぐ立てないとどういうことが起きるのか?

ということも理解しておく必要がありますね。

今回は

「まっすぐ立つ」ために必要な要素についてお話していきます。

姿勢評価というものに大きく関係してくるお話です。

評価をもっと深めていきたいという人はぜひ最後までお読みください。

目次

まっすぐ立つという定義

そもそもまっすぐ立つというのはどういうことなのか?

そこからですよね?

まっすぐ立つというのは、

身体重心から真っ直ぐ下におろした点に体重を乗せて立つこと

もちろんそんなことはあなたもよく知っていることでしょう。

ですが、そんなこと言っても患者さんには理解はされないですね。

一般的に、

まっすぐ立つためにどこへ体重を乗せるのが良いかと言うと

「内果の真下」に重心をかける

と良いと言われています。

患者さんに説明するとしたら「内くるぶしの下」とお伝えするとわかりやすいです。

足部はよく三点支持が望ましいとも言われますが

もちろん患者さんにそんな難しいことを伝えたところで

うまくできるはずありません!

「内くるぶしの下あたりに体重が乗っていれば大丈夫!」

と伝えればOKです。

もちろんそれすらも難しい人がいます。

足部のコントロールが苦手だったり足底の固有受容器が鈍い人は内くるぶしの下でもよくわからないと思います。

そこで無理してやらせる必要はありません。

その際はどこに流れやすいかを客観的に見ておきましょう!

ではなぜ「内くるぶしの下」なのでしょうか?

内果の真下である理由

矢状面での姿勢評価としては

足部は外果を基準にすることが多いと思います。

ですが、
体重をかける際には内果を考えます。

理由としては、
脛骨と腓骨の太さの違いにあります。

下腿を構成する脛骨と腓骨の2本の骨がありますが、
脛骨と腓骨の太さを比較すると、腓骨に比べて脛骨は約4〜5倍の太さがあります。

そのため「身体を支える」ためには、腓骨より向いていると言えます。

もちろん内側過ぎてしまって回内気味になってしまってもいけませんが

外側での荷重というのは身体を支えるという意味では不向きなので、
必然的に内側に荷重が強くなります。

脛骨と腓骨の位置関係を考えてみましょう。

脛骨の下に距骨、脛骨の真上に大腿骨が位置しています。

体重を支える下肢のアライメントの線上に、
脛骨が存在しており、アライメントが多少崩れていても決して立てないわけではありません。

ただ、楽にまっすぐ立つためには、
このライン上にあると言うことが必須条件となります。

これが傾斜していると楽にまっすぐ立つことはできません・・・

なぜ楽にまっすぐ立つことが重要なのか?

それは最も筋肉や関節・靭帯にかかる負荷が少ないからです!

例えば、

腓骨側(外側)に体重を乗せると、
脛骨から腓骨が離れる方向で力が働きます。

骨自体に元の位置に戻す作用はないので、
その力を抑えるために筋肉や靭帯が常時緊張することが必要となってきます。

常時緊張している状態だと、

長時間の立位の妨げになったり、
疲れやすさの原因になる可能性が大いにありますね。

内果の真下ではなく、

足底の前方や外側に体重をかけてしまうと、

骨ではなく必要以上の筋肉が必要となってしまいます。

そうなると過剰な負荷による痛みや正しい収縮弛緩ができず

パフォーマンス低下にもつながってしまいます。

「体重をどこに乗せるか」日常で考える機会はかなり少ないですが、
現代の日本人はライフスタイルからも腓骨側への荷重の方が多くいるように感じます。

重心位置が正しいポジションでないことは、
足部のどこかに負荷がかかっている可能性があります。

「いつも外側に偏るんだよなぁ」「踵にかかってる気がするなぁ」

そういった感覚がある方は、
今は大丈夫でも足部に不具合を起こしやすいです。

ちょっとした負荷なのですが、

これが癖になって継続すれば、筋肉にも靭帯にも負荷がかかってきます。

脛骨を傾斜させてしまう「過回内」ではまっすぐ立てない?

では脛骨を傾斜させてしまう要因としてはなにがあるのか?といえば

やはり後足部過回内が大きいです。

後足部が回内することで下腿は外方に傾斜してしまいます
(回外が強くても内方に傾斜が強くなるので同じことが言えます)

これではまっすぐには立つことができませんね。

もちろんこれは片脚立位を安定させるという意味でも同じです。

後足部のアライメントというのは

「まっすぐ立つ」ということにも大きく影響します。

過回内が強くなることで、下腿の傾斜が強くなれば、
筋肉や靭帯に常に負荷を与えてしまい、
それが続くことで病的な変化が起きて痛みに繋がってしまいます

意識的に正しい重心を保つなんてことは難しいですが、
インソールで自然に中央に体重をかけられるような環境を作ってあげることが効果的です!

こういった立位でのアライメントにエラーがある人は

フォームソティックス・メディカルのような矯正インソールが非常に有効です。

フォームソティックス・メディカルの最大の特徴は

後足部(踵骨)を直立させることができることです!

過剰な内側荷重、外側荷重をさせず、必要な分だけ内側外側に荷重する
そのためには直立に踵骨が位置していなければなりません。

それをヒールカップによって作り出しているのです。

数あるインソールの中でも、
安静立位でのアライメントの修正においては
このフォームソティックス・メディカルは特に優秀だと感じています。

やや外側に崩れている姿勢でも、
フォームソティックス・メディカルを入れると大きく崩れることがありません。

それだけで下腿へかかる負担は軽減ができます。

本当なのかと実際に試してみると

右下腿の傾斜が強く、後足部の回内も右が優位な方に対して
フォームソティックス・メディカルを入れてもう一度立ってもらいました。

これだけで下腿の傾斜に変化がでます。

「たったそれだけじゃん!」
と思う方もいるかと思いますが、この違いが大きく症状や動きの変化に繋がりますからね!

実際に片脚立位をしてもらったときも外側への偏位が減り、外側の支持筋群の緊張も軽減したことが触診からもわかりました。

もちろんここから徒手や運動療法を入れていく必要はあるかもしれませんが
崩れた状態から介入するよりも、無意識に良い状態を作れるなら入れない理由はないでしょう!

あなたの患者さんの中で
立位アライメントですでに崩れがあるという方がいたら

是非試しに入れてみてください!

それだけで動きも痛みも変化する可能性があります。

それは後足部のアライメントが整い、下腿の傾斜による負担が軽減したと考えられます。
(そこから足部に注目してより深い評価や治療をしていけばいいのです)

仮説検証という意味でもありますが

まずはインソールも入れてみないとその変化はわかりません。

ただ、
インソールをどんな目的で入れるかを考えないと何が変化したのかはわからないです。

今回の視点で言えば

後足部の回内による下腿の崩れから
まっすぐ立つことができなくなって負担がかかっていた

それを後足部から整えてみたら変化が出るのか?

ということです。

私の患者さんでもそれで症状に変化が出た人をたくさん経験します。

是非積極的に入れてみまましょう!

そもそもまだフォームソティックス・メディカルを使ったことがない人は
是非下記からチェックしてみてください!

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