こんにちは 理学療法士の石田ゆうやです。
歩いている時に症状があるって難しくないですか?
患者さんから「歩いている時に痛いんですよね」と言われると、
“あ、荷重した時に痛いんだろうなぁ”
とあなたも思うでしょう。
でも、
実際にどのタイミングでどの動きで痛いのかがわからない。
そして、
どうやって聞けばいいかわからない…
歩行分析や歩行時痛の患者さんを評価する際に難しいなぁと感じるタイミングですよね?
今回は折角歩行から評価していきたいというあなたが、
患者さんにどのように痛みの確認をしていくべきなのか。
こちらをお伝えしていきます。
歩行時痛のある患者さんをみる時にどうやって介入していくかわかるだけで、
その後の評価もとてもスムーズになります。
立脚期だけに注目しましょう!
歩行分析に時にも話したことですが、
基本的には足がついている立脚期だけに注目しましょう。
足が浮いている遊脚期は一旦考えなくても大丈夫です。
ほとんどの患者さんが立脚期に痛みがあります。
遊脚期に痛みがある方ももちろんいますが、
その場合は動作時痛が起きているので先に患部をみてあげましょう。
立脚期を細かく分けると4つになりますね。
- イニシャルコンタクト
- ローディングレスポンス
- ミッドスタンス
- ターミナルスタンス
基本的にはこの4つのタイミングのどこかで痛みがあるはずです。
患者さんにとってはもちろんこの4つのタイミングなんてわからないので、
正確に把握は難しいかもしれないです。
しかし歩行でみるべきタイミングを少しでも絞っていくために確認しましょう。
聞き方は4種類
聞き方そのものは全然難しくないです。
言われてみればそうだよねという感じです。
「踵着いた時に痛いですか?」
で痛いなら
イニシャルコンタクト
「体重を前に移動させた時に痛いですか?」
で痛いなら
ローディングレスポンス
「体重が乗り切った時に痛いですか?」
で痛いなら
ミッドスタンス
「蹴り出しの時に痛いですか?」
で痛いなら
ターミナルスタンス
まずはこの4つを聞いてみましょう。
どこかのタイミングで痛みが出たり、強くなったりするはずです。
簡単な質問かもしれないですが、これをちゃんと聞いているか聞いていないかでは全然違います。
こんな方法もあるよ
実はこの4つの聞き方は個別評価としても使えます。
歩行ができるスペースがなかったり、簡易的に確認したいなと思ったときには下記のような確認の仕方もよいです。
「踵着いた時に痛いですか?」なら
その場で足を前に出してもらった時に痛みが出るか?
「体重を前に移動させた時に痛いですか?」なら
足を前に出した状態から前に体重移動してもらって痛みが出るか?
「体重が乗り切った時に痛いですか?」なら
片脚立位で痛みが出るか?
「蹴り出しの時に痛いですか?」なら
カーフレイズで痛みが出るか?
このあたりから大体どのあたりの動きで痛いのかがわかります。
「この動きで痛いのかぁ」
「じゃあここの筋力が弱いのかなぁ?」
「どこか崩れてないかなぁ?」
こんな風に考えていけますね。
歩行分析が大事であることは私もずっとお話していることですが、
まずはどこで痛いのかを患者さんから確認することが大事です。
患者さんの訴える痛みのタイミングや部位
セラピストが確認する動きの崩れや患部の状態
それぞれ組み合わせて考えることで、原因部位を探っていきます。
これらを丁寧にやっていくことで患者さんも色々教えてくれます。
結局痛みの原因部位を探るにはセラピストだけでなく患者さんからのフィードバックも必要なのです。
痛みを無くしていくために一緒に歩みを進めるのです。
「踵着いた時に痛いですか?」
「体重を前に移動させた時に痛いですか?」
「体重が乗り切った時に痛いですか?」
「蹴り出しの時に痛いですか?」
是非明日から、歩行時痛のある患者さんには必ず聞いてください。
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